すぐれた魂ほど、大きく悩む | 生きていれば悩みは尽きない

メンタルヘルス

すぐれた魂ほど、大きく悩む

真面目に物事を考える人は悩みます。

真実を見つけようとする人は悩みます。

真剣に生きようとする人は、悩みます。

いかに生きるべきか、大きく悩みます。

悩みがあるのは、真剣に生きようとしている証です。

悩みごとがあるのは劣っているからではなく、理想があり、理想とのギャップに悩んでいるのであり

向上心の表れであり、良くなろうと悩んでいるのです。

真剣に考えない人は、悩みが無いかもしれません。

物事を追求しないで、特にこだわりが無ければ、悩みが発生しないかもしれません。

人生は思い通りにならないものです。

理想は追求すればするほどキリがないものです。

良く生きようとすると、悩みは尽きないものだと思います。

人生は近くで見ると悲劇だが、遠くから見れば喜劇である

喜劇王のチャップリンの言葉です。

その時は、苦しくて真剣に悩んでいることも、後で考えると良い経験になっていることもあります。

真剣にやって失敗している姿は、傍から見ると滑稽かもしれませんが、真剣に失敗してみないとわからないこともあります。

真剣にやっているからこそ、悲劇や喜劇に見えたとしても、それは好感が持てる喜劇だと思えます。

真剣にやっていると、視野が狭くなって、悲劇の渦の中でもがき苦しみますが、後から客観的に見る事ができれば、余裕をもって思いにふけることができます。

生きていく中では、色々な経験をしながら、思い通りにならない事も経験しながら、精神的にも追いつめられることも経験しながら、魂を磨いていくのだと思います。

悩みによって知恵は生まれる

発明やアイデアは、悩むような苦しい状況から生まれるケースが多いのではないかと思います。

何か問題があったり、不便を感じているようなときに、その課題を解決する手段を見つけたとき、知恵は生まれるのだと思います。何も不足していなくて、何も困っていなくて、何も解決しなければならないものがない平和な状況では知恵は生まれないと思います。

「悩む」から「考える」へ

「悩む」と「考える」の違いは、

「悩む」は 「どうしよう、どうしよう」と思考が堂々巡りになって、何が問題なのか、どうすれば解決するのか具体的な解決策も見えていない状態です。

「考える」は問題の本質や原因などをなんとか理解しようとして、なんらかの解決策を見つけようとしている状態です。

悩むような状況は、心穏やかな状態ではではないと思いますが、精神的にパニックになり思考停止状態になっていても何も解決しません。

まずは、心を落ち着かせ、客観的に一つずつ冷静に考えて、答えを見つけていく必要があります。

悩んだ時は

  • まずは心を落ち着かせる。冷静になる。
  • 問題を客観的に分析する
  • 問題の本質をとらえる(何が問題なのか)
  • 問題の原因を考える
  • 問題の解決策と解決までの道筋を計画する
  • 解決策を順番に実行する

と一つ一つ、行う事ができれば良いと思います。

また、問題を分析する為には、問題を分解して、それぞれの要素ごとに分けて考えると良いと思います。

解決策の実行は、「時間」「費用」「効果」をバランス良く考慮して考えましょう。

  • 時間(成果が出るまでのスピード)
  • 費用(いくらかかるのか)
  • 効果(どのくらいの成果が見込めそうか)

そして、問題解決の為に、論理的思考を身に着けると良いと思います。

生きていれば悩みは尽きない

「問題があったら冷静に分析して、論理的に解決しよう」と言われても、ついつい悩んでしまうものです。

心が乱されて、「どうしよう、どうしよう」と思考が堂々巡りになってしまいます。

私たちをとりまく状況は、常に移り変わりながら同じで無く(諸行無常)、予想できない事も多く、思い通りにいかないことだらけです。

四苦八苦の四苦とは、「生」「老」「病」「死」を指します。

  • 生苦:生まれることに起因する苦しみ。
  • 老苦:老いていくことに起因する苦しみ。体力、気力など全てが衰退していき自由が利かなくなる。
  • 病苦:病気になる事による苦しみ。
  • 死苦:死ぬことへの恐怖、死ぬときの苦しみ。

それに加えて残りの四つの苦は

  • 愛別離苦:(あいべつりく):愛する者と別れる苦しみ。
  • 怨憎会苦(おんぞうえく):怨み憎んでいる者に会う苦しみ。
  • 求不得苦(ぐふとくく):求める物がおもうように得られない苦しみ。
  • 五蘊盛苦(ごうんじょうく):五蘊(人間の肉体と精神)が思うままにならない苦しみ。

生きていれば、これらの四苦八苦から逃れることはできません。

生きる事は思い通りにならないものです。まず私たちは、「生きる事は思い通りにならないもの」である事を理解し受け入れる必要があります。

例えば「老苦」ですが、生まれればやがて老いていくものです。これは誰にも避けることはできない事実です。

老いることを受け入れ、その中で生かされる自分の命を有り難いと感じ生きていくしかありません。

苦しみの原因は、物事に執着することにあります。

若さに執着してもいつかは老いるものです。

受け入れがたい事実も、受け入れて、それでも前向きに生きていかなければ、苦悩はつきません。

なにもかにもが満足な人生はありえません。

どれくらいで満足するかは自分の心が決めるしかありません。

ほどほどでも満足できる心の持ち様も、苦しみを緩和する中では必要なのではないかと思います。

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