迷ったときは遠くを見よ | 大局的な視点

メンタルヘルス

船酔い

小さな舟に乗ると、波で舟は揺れます。
揺れている舟の上で、近くばかり見ていると船酔いしてしまいます。
船酔いしないようにする為には、なるべく遠くを見る事だそうです。
人生も同じで、近くの事ばかりに意識が向いていると、大切なことが見えなくなって、迷いが生じる事があります。

運転について

バイクの免許を取る際に、試験の項目に一本橋を、バランスを取りながら渡りきるといった項目があるそうです。
バランスを取るコツは、遠くを見る事だとそうです。
人生も同じで、近くだけ見ていると、バランスを崩してしまいます。
車の運転の場合、低速で走っているときは近くだけを見ていればよいですが、そこそこのスピードで走っている際は、ある程度遠くを見なければ、いざというときブレーキが間に合いません。
人生も同じで、目先の事だけを考えていると、いざというとき危険に対して対応が間に合いません。

電車から眺める景色

電車に乗って景色を眺めていると、遠くの景色はゆっくりと変化するのに、近くの景色は目まぐるしく変わるので、近くばかり見ていると疲れてしまいます。
近くだけ見ると変化が早く疲れます。遠くを見ることによって、大きな流れで物事を捉えることができます。
人は、ある程度、遠くも見ておかないと精神的に安定しません。
目の前の事だけに意識を集中すると、どうしても視野が狭く、視座が低くなりがちです。

大局的な視点

大局的な視点とは、全体を広く把握し、重要なポイントを押さえて捉える事ができる視点です。
似ている言葉に「俯瞰的な視点」があります。「俯瞰的な視点」は広い視野で物事を考えるところは同じですが、「大局的な視点」はさらに未来も予測して見る、「俯瞰的な視点」は現状だけを見るところが異なります。

迷ったときは遠くを見よ

迷った時とか自信が無くなった時は、遠くを見て、どこに向かっていくべきなのか、大局的にどうあるべきかを改めて考えてみると良いと思います。目先のこと、足元ばかり見ていると、船酔いしたり、近くの景色が目まぐるしく変わりすぎて、わからなくなっていると思います。わからなくなった時ほど、「大局的な視点」で遠くを見ると、答えが見えてきます。遠くとは、現在の状況を俯瞰的に見たり、未来を含めて大局的に捉える事です。

未来は偏在している

未来に起こることの兆候は、すでに現在にどこかで存在しています。
未来は全くの新たに生まれるものではなく、今あるものの延長線上に変化して現れるものです。
見えていないかもしれませんが、未来の片鱗は現在のどこかに偏在しています。
未来へのアンテナを張れば、見えてくるかもしれません。
イノベーションは、「未来の当たり前を創造すること」 です。常識や思い込みを外して「未来の当たり前は何か」 を創造すれば、未来が見えてきます。

木を見て森を見ず

「木を見て森を見ず」とは、物事の部分的なことしか見えていなくて、全体像を把握していないことです。
「森を見て木を見ず」とは、理想ばかりに空想を膨らませ、目の前の作業がなかなか手に付かない状態です。
「木を見て森を見ず」でも「森を見て木を見ず」でも、駄目なのだと思います。
理想は「木を見て、森を見る」です。現実を理解しつつ、大局的な視点で本質を理解し、未来も意識する事が必要です。物事の部分的なことだけを意識すると大切なことを見失うかもしれません。でも理想論だけを述べて現実が見えていないのも困りものです。全体とのバランスがとれる広い視座が必要です。

「目的」「目標」「手段」

「目的」とは、理想論を抽象化したものです。
例えば「人々を幸せにする」とかです。
「なぜ?」それを行うのかを掘り下げていくと「目的」が明確になります。
「目標」は、具体的な数字や事柄で表現されます。
例えば「生活困難者をxx%削減する」とかです。
「手段」とは、「目標」を達成する為の具体的な方法です。
例えば「生活困難者を削減する為に、支援の法律を整備する」とかです。
「目的」を実現する為に「目標」を設定し、その為の「手段」を検討します。
「手段」はさらにそれを実現する為に詳細に「目標」を設定され、その為の「手段」が検討されます。
つまり、大きな目的の手段は、それを分解してさらに下位の「目標」を設定した時、下位の目標の「目的」となります。さらに分解すると同様な事が繰り返されます。
下位の小さく分解された目的ばかりに意識が集中すると、いつしか下位の「手段」が目的になってしまいます。
例えば、以下の通りです。
目的:新型コロナの感染者を減らす。目標:感染者を50%削減する。手段:ワクチン接種を加速する
目的:ワクチン接種を加速する。目標:50%の人にワクチン接種する。手段:ワクチン接種予約システムを構築する
目的:ワクチン接種予約システムを構築する。目標:開発を3か月後に終わらせる。手段:優秀な開発者を集める。
目的:優秀な開発者を集める。目標:開発者を200人集める。手段:高額な予算を集めて技術者を募集する。

下位の小さく分解された目的になると大元の目的から大きくかけ離れていることが分かります。
このように、目的を実現する為に、手段を分解していくと、手段が目的となり、本来の「目的」が見えなくなってしまう事があるので気を付けなければなりません。
本田宗一郎さんは「私の手が語る」次の様な言葉を残しています。
「私の哲学は技術そのものより、思想が大切だというところにある。思想を具現化するための手段として技術があり、また、よき技術のないところからは、よき思想も生まれえない。人間の幸福を技術によって具現化するという技術者の使命が私の哲学であり、誇りである」
つまり「技術」はあくまでも手段であり、もっと大切なのを忘れてはならないという事をおっしゃっています。
遠くを見るという事は、本来の「目的」を再確認する事でもあります。
「手段」が「目的」にならない様、注意していかなければなりません。

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