知識と知識を結びつける
それぞれの知識は、個別に存在する状態で持っていても大して役に立ちません。
例えば、英単語や漢字を一つ一つ知っていても、それほど役に立つものではなく、単語を集めると文になり、文を集めるとストーリーとなり、知識が集める事で、より多くの考えを表現する事ができるようになります。
持っている知識が多いほど、多くの知識のつながりを得る事ができます。
本を読んだり、勉強をしたりして多くの知識を得ると、知識と知識が融合して、あたらしい知識が生まれます。
新しい知識が生まれると、いままでの知識よりも高い視点から物事をみることができます。
色々な視点から物事について見る事ができるようになると、今までは見えなかったものが見えるようになってきます。
知識は、点として存在する限りはそれほど役に立たず、知識と知識を組み合わせることで新しい価値を生みだす事ができます。創造性とはこれまでに蓄積してきた知識と知識を組み合わせる事で生み出されます。
多くの知識を得て、知識を点から線へ、線から面へ、面から立体へと融合させていくことで、相乗的に知識を生かすことができます。
知識と経験
知識を深め、その知識を生かし、経験を積むことで、知恵が生まれます。
知恵とは、知識×経験=知恵 です。
知識だけでは得られないものもあります。
例えば、コカ・コーラを知識だけで理解しようとすると「泡が出ている黒い液体」となってしまいます。
これを、実際に飲んでみて経験することで、コカ・コーラがどんなものなのかが理解できます。
知識をもとに行動することによって、質の良い経験が得られることもあります。
例えば、スポーツ選手が運動理論を知ってトレーニングをすると効率よく強くなれます。
知識と経験を絡めて行動することでより高い能力を得る事ができます。
知識だけでは浅い理解しかできないかもしれませんが、実際に五感を通じて経験したことで深く理解できます。
勉強と運動の相乗効果
運動をすることにより脳の神経細胞が育ち、結果として頭が良くなるという事が研究結果からわかっています。
脳に効果的なのは、心拍数を上げる激しい運動を短時間行うことと、ゆっくりした運動を長めに行うことを組み合わせるのが理想的だそうです。
協業、協力による相乗効果
相乗効果(シナジー効果)とは、1+1>2となる状態です。
ちなみに、相補効果(コンプリメント効果)とは、1+1=2の状態です。
イノベーションは、一人の天才から生み出される確率よりも、グループ「グループ・ジーニアス」から生み出される確立の方が圧倒的に高いそうです。
複数の人や企業がアライアンス(協働)することによってシナジー効果が発揮されることが多くあります。
色々な人や企業が集まり知識が融合することでイノベーションが起こりやすくなります。
ある植物と違う植物を一緒に植えるとよく育つ事を「コンパニオンプランツ」と呼びます。
例えば、トマトの隣にアスパラガスを植えるとお互いにとって苦手な虫を追い払ってくれます。
キャベツの隣にレタスを植えるとキャベツに卵を産み付けるモンシロチョウは、レタスの匂いが苦手なので青虫がつかなくなります。また、欲しい栄養素もお互い異なるため近くに植えるとお互いにメリットがあります。
企業や人も同じで異なる個性で相性が良い者同士がアライアンスを組むと、相乗効果が期待できます。
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