考えない人の特徴
「考える人」とは、知識や洞察力を持ち物事の本質を理解し、自分の頭で判断できる人です。
「考えない人」とは、単純に言うと思考力が欠如している人です。
「考えない人」には、以下の通りいくつかの特徴があります。
- 優柔不断で自ら判断できない
- 自分が判断したことに責任を取りたくない
- 先を見越して判断できない
- 表面的なことで満足している
- 自分から何かしようとする意欲がない
- 論理的思考が苦手
- 常識やルールに囚われている
- 同じミスを繰り返す
- 言い訳が先行する
- 変化を嫌う
優柔不断で自ら判断できない
何が最適で、何が最適で無いか、判断するための知識や経験や思考力が不足しているため自ら意思決定ができません。
つまり、自分の能力に自信が無い為、自ら判断できなくなり優柔不断になります。
自分が判断したことに責任を取りたくない
小心者で、人から非難されることに敏感で、責任感が不足しています。
基本的に物事を自分事と捉えておらず、他人の責任に転嫁しがちです。
先を見越して判断できない
将来を予測し、先回りして手立てを打つ力が欠けています。
将来を予測するためには、いくつかの仮説を立て、シュミレーションしなければならない訳ですが、仮説を立ててシュミレーションするための、基礎力が備わっていないため、将来を予測する事ができず、先回りして手立てを打つ事もできません。
表面的なことで満足している
物事の本質を理解することを嫌がり、目先の結論で手を打ちたがります。
ある意味、ポジティブで楽観的な性格とも理解されますが、深く考えず「何とかなるさ」的な考えは、後で面倒な事態を起こしかねません。
自分から何かしようとする意欲がない
人から指示を与えられないと何もできないといった消極的な人たちです。
指示した通り動き、指示した以上のことはせず、本質的な事は理解していない為、同じミスを繰り返します。
論理的思考が苦手
ロジカルシンキングには、いくつかの手法があります。そもそもロジカルシンキングの手法を知らない可能性があります。また、論理的に思考することの必要性を理解していない為、主観的に物事を捉えてしまいます。
常識やルールに囚われている
固定観念が強く、柔軟に物事を考える事ができません。
物事は多面的な要素が存在し、メリットがあればディメリットがあります。
また、世界には色々な文化や宗教や民族が存在し、色々な考え方や習慣が存在します。
狭い価値観により縛られ、世界には多様性がある事を知らないため、違う考え方を理解できません。
常識やルールについて、「なぜ」を考えたことがなく、確固たる考えが無い為、無難に常識やルールに従おうと考えます。
同じミスを繰り返す
本質的な事が理解できていない為、物事が多少の変化をしている場合に臨機応変な対応ができず、同じミスを繰り返してしまいます。ミスを起こしたとき、ちゃんと原因を突き止め、理解し、次の対策を考えることができれば、ミスは繰り返さなくなりますが、ミスを他人の責任に転嫁していると、同じミスを繰り返してしまいます。
言い訳が先行する
言い訳が先行すると言うことは、「自分事」になっていないという事です。過ちを繰り返さない為には、まず真摯に反省することが大切です。言い訳が先行する限りは、そこには改善も成長も無く、何も変わりません。
変化を嫌う
考えない人は、ルールや常識に従って生きることを好み、変化を嫌います。
ルールや常識に従っていれば、非難される可能性も低く、そこそこの評価がされます。
自分が経験している仕事を繰り返せば、ある程度の成果は期待できます。
しかしながら、世の中は変化しています。
変化しないという事は、「成長しない」と言うことでもあります。
新しい事をなかなか覚えない場合、新人のうちは呆れられる程度で許されていていても、歳を重ねるごとにどんどん扱いにくくなっていきます。
「迷惑をかけない」という考えた
ルールや常識に従っていないと、「迷惑をかけてしまう」と考えてしまう人は多いのではないでしょうか?
ただ「迷惑をかけてしまう」と思うだけでは、思考停止状態に陥っています。
「どの様な迷惑をかけてしまうのか」「何故、迷惑をかけてしまうのか?」「例外は無いのか」など「なぜ」を考えずに、単純に「ルールや常識に従っていないと迷惑をかけてしまう」と考えるのであれば、物事の本質が理解できていません。是非「なぜ」を考えてみて下さい。
考えない人にどう対応するか
考えない人に対しては、以下の選択肢があるかと思います。
- 考えるように誘導する
- 考えなくて済む仕事を与える、答えを最初から教える
- 関わらないようにする
難易度としては、最初の「考えるように誘導する」が一番難しいと思います。
方法としては
- 疑問を投げかけて考えるよう誘導する
- 自分で考え責任を取れるように意識づける
などが考えられますが、変わるか変わらないかは本人次第です。
ほとんどが、本人には伝わらない為、「考えなくて済む仕事を与える」などの結論になる可能性が高いと思います。
自分が伝えたい事を、相手に伝える事は本当に難しいことです。
ルーチンワークとAI
考えない人は、考えなくてもよい仕事、つまり「ルーチンワーク」を好むと思われます。
ルーチンワークには、以下の様にいくつかのメリットがあります。
- 臨機応変な柔軟な対応をしたり、いちいち対応を考えたりする必要がないため、効率的に働ける
- 決まった仕事を黙々とこなす為、自分のペースが掴みやすく、一度コツを掴むと他人からの干渉を受にくい
- マニュアル化や標準化しやすく、マニュアル化・標準化することでミスをしにくくする事ができる
ただし、マニュアル化・標準化しやすい、「ルーチンワーク」はAIやロボットが得意とする分野であり、AIの導入により駆逐されると言われています。
よって、将来、自分の仕事が駆逐されない為には、AIが対応できない仕事のスキルを磨く必要があります。
AIでは対応できない仕事とは、いわゆる「クリエイティブ」な仕事です。
将来的には、非ルーティンタスクに従事する労働者の5人に1人がAIを利用して、仕事を処理するようになると言われています。
「なぜ」を追求する
「分かった」「これでいい」と思った時点で、人はそれ以上、理解しようとしなくなります。
「なぜ」と考え続ける事で、物事を深く知ることができます。
「なぜ」と考え続ける事で、説得力を増すことができます。
「なぜ」と考え続ける事で、方向性が定まります。
「なぜ」と考え続ける事で、成長し続けます。
自分の頭で「なぜ」と考え続ける事が大切です。
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