“Good artists copy, great artists steal.”
ピカソの言葉です。
凡人(good artists)は表面的に理解し、そっくりそのまま模倣(copy)し、まったく同じことをしていることに満足します。
例えば、丸パクリがそれで、何らオリジナリティがそこには存在しません。
天才(great artists)は、他の優れたものを盗み(steal)、自分の中で進化させて、もはや元のものとは異なるものにしまいます。
例えば、芸術家のピカソやダリは、はじめ美術の基礎を学ぶ際は、優れた他の芸術作品を見て、模倣(copy)することで色々な技法や基礎知識を学んだことだと思います。
しかし、学び経験を積んでいく中で、自分なりのオリジナリティを生み出しました。
天才や偉人たちは、優れた先人たちの教えや歴史から謙虚に学び、そこに自分らしさや考えを付け加えて、進化させます。
サルバドール・ダリ(スペインの画家)は、「何もまねしたくないなんて言っている人間は、何も作れない」と言っています。
スティーブ・ジョブズ(アップル創業者)は、「優れた芸術家はまねをし、偉大な芸術家は盗むとピカソは言った。だからすごいと思ってきたさまざまなアイデアをいつも盗んできた」と言っています。
「真似る」と「学ぶ」は両方とも「まねぶ」という言葉が語源です。
他の良いところは、まず徹底的に真似てみる。そして自分のものにする。
そして、真似るだけでは終わらせずに、さらに自分のオリジナリティを加えて新たな価値を創造することが、盗む(steal)ことだと思います。
「規矩作法 守り尽くして破るとも離るるとても本を忘るな」
千利休の言葉です。
「規矩(きく)」とは規範の事です。
この言葉の中に「守」「破」「離」という言葉が入っています。
「守」とは、教えを忠実に守り、再現してみること、基本の型や技や基礎知識を身につけることです。
模倣(copy)は、まさに「守」ですね。
「破」とは、教わった基礎の上に、自分なりの改良を加えることです。良いものを取り入れながら、自分なりに変化させていきます。
「離」とは、オリジナルから離れて自分なりの独自の全く新しいものを加えることです。
盗む(steal)は、まさに「破」「離」ですね。
学校で勉強したり、師匠のもとで教わったことを模倣しているだけでは凡人です。
いくら優秀な大学を卒業しても、模倣しているだけでは凡人です。
自分のオリジナルを加える事ができるかどうかが凡人と天才の差だと思います。
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