品質コストには、適合コストと不適合コストが存在します。
適合コスト
適合コストとは、欠陥（トラブル）を事前に防ぐために投入されるコストです。
適合コストには、予防コストと評価コストが存在します。
予防コストとは、品質問題が発生しないように対策するコストで、トレーニング・プロセスの文書化・チェックリスト作成・品質計画・工程管理・品質保証・品質管理システムの構築などがあります。
評価コストは、品質基準を満たしているかを確認するためのコストで、試験・検査などのコストです。
不適合コスト
不適合コストとは、欠陥（トラブル）が発生した後に、それに対応するためにかかるコストです。
不適合コストには、内部コストと外部コストが存在します。
内部コストとは、プロジェクトの最中に内部メンバーによって発見された品質不良のために費やすコストのことです。
外部コストとは、プロジェクトが終了し、顧客やユーザーなどによって発見された品質不良のために費やすコストのことです。
品質コストを下げるには
品質コストを下げるには、初期段階から適合コストをかけ、不適合コストを減らすのが一般的なセオリーと言われています。品質は上流工程で確保されると言われています。
例えば、要件整理が不正確だと後でお客様からのクレームにより、全体の開発が増加してしまいます。設計ミスあると、後から、製造工程でのやり直しや、テスト工程でのやり直しが発生します。初期段階の適合コストはプロジェクト後半の不適合コストと比べてはるかに低い金額で対応できます。ただし物には限度があり、適合コストもコストのトレードオフと考えられます。予想される不適合関連コストを解消するために必要な適合関連コストが小さければ、適合関連コストを支払って予防や評価を行うべきと考えます。
レビューはまめに
内部レビューや、お客様レビューやまめに行いましょう。
内部レビューはチェックリストにより、抜け漏れが生じないようにした方が良いと思います。お客様レビューは、モックアップレビュー・ウォークスルーレビュー・設計書レビュー・機能ごとの動作確認レビュー・受入テストなどフェーズごとにまめにレビューを実施しておくと、戻り作業が少なくなると思います。
Follow me!
コメント