投資効率

ストラテジ

システム投資や設備投資など投資を行う際に、その判断に使われるのが投資効率です。
投資効率は、その投資がどれだけの効果を効率よく生み出せたのかを評価する指標です。

一般的には、投資効率の指標として、ROI (投資利益率・Return On Investment)が使われています。

ROI (投資利益率)=利益÷投資額

いくら投資して、いくら儲かったのかを示す指標です。ROIが高いほど、投資効率が高いと判断されます。
コスト投下による効果には、「短期的な効果」と「長期的な効果」があります。
例えば、広告を例で説明すると、ちらし広告は「短期的な効果」、ブランディングは「長期的な効果」となります。
「短期的な効果」のことを費用対効果と言い、「長期的な効果」のことを投資対効果と言います。前者はコストの投入をストップすると、同時に効果が出なくなるものであり、後者はコストの投入をストップしても、将来のリターンが期待できるものです。

会社のシステム投資には、長期間かけて行うものが多くあります。
その場合、開発コストは大きくなり、ソフトウエア資産の償却は数年かけて行わなければなりません。
システム構築にいくら投資するかは、未来に得られる効果・利益に対して決める必要があります。
開発する項目は、多岐にわたり、重要度や期待される効果もまちまちです。
ユーザーからヒヤリングした全ての要求を実現しようとすると、莫大な時間とコストが必要になります。
よって、優先順位を決めて、計画された予算内にシステム投資をコントロールすべきです。
日本では、売上の約1%前後がシステム投資に使われているようです。当然、これは業種によって異なります。

会社は、事業継続のために利益を上げる必要があります。また将来の利益を得るために投資を行う必要があります。
会社の収益性を示す指標として、ROE、ROA、ROSがあります。

ROE(自己資本利益率)

株主が拠出した資本(自己資本)を利用して、どの程度の利益を上げているかを示す指標です。

ROE =利益/自己資本

ROEは、利益を増やすか、余剰資金がたくさん残っているのであれば、減資や自社株買いをすれば改善する事ができます。

ROA(総資産利益率)

会社が持っている資産を利用して、どの程度の利益を上げているかを示す指標です。

ROA=利益/総資産

ROAは、利益を増やすか、在庫を減らす・無駄な設備を売却するなど行い、不要資産を現金化し、借入金を返済するなどして、資産規模を圧縮する事で改善する事ができます。

売上高経常利益率(ROS)

売上に対する本業の収益性を示す指標です。

ROS =経常利益÷売上高

ROSが高い場合、さらに効率性を上げる為の投資が容易となります。

投資はバランスが大切です。各指標を見ながら、何でも投資するのでは無く、投資効果の高いもの、リターンが高いものに投資をするよう、コントロールする必要があります。

Follow me!

コメント

PAGE TOP
タイトルとURLをコピーしました