日本はかつて、一度就職した会社に定年まで勤め上げる終身雇用制度、年齢とともに給料が上がる年功序列制度が定着していました。
バブルが崩壊した時、業績の悪化した企業は、一斉にリストラを行い、年功序列の恩恵を受ける前に、会社から切り捨てられた中高年の労働者も多かったのではないかと思います。
利益が上がらない事業で無理に雇用維持することは、企業にとって業績を悪化させます。
企業は社会や時代の変化に伴い、企業自体が変化しないとやがて衰退し倒産してしまします。
企業は会社の存続のために、不採算事業とそこに従事する労働者を切り捨てます。
人々は、終身雇用制度・年功序列を信じて会社に一生を捧げるつもりで就職しましたが、バブルの崩壊によりその幻想は無残にも打ち砕かれました。
利益の出ない会社・事業は継続でき無いことは、資本主義では当たり前のことですが、若い時期に終身雇用制度・年功序列という幻想により低賃金で雇われ、中高年になった時に、いきなりリストラされるのは残酷だったと思います。
私も、バブル世代なので、終身雇用制度・年功序列の時代に社会人になりました。
入社した時は、しっかりと年功序列があって、薄給で死ぬほど残業していた記憶があります。バブル崩壊の時期は、同僚があからさまにリストラされるのを目にし、恐怖を覚えたものです。
今、新型コロナウィルスにより、世界の経済は大打撃を受けると予想されます。
日本の企業も、バブル崩壊の時と同じように大量のリストラを行うと思います。
リストラは、まず非正規社員から解雇が始まるでしょう。
次に、中高年の正社員の解雇が始まるでしょう。
非正規社員に対して、同一労働同一賃金といった制度が始まりましたが、明確に同一労働を図ることは難しく、多くの企業では非正規社員を3年程度で雇止めにするのではないかと思います。切りやすいとこから切られるのです。弱者から切り捨てられます。
結局は、企業は利益を出せない事業は撤退するしかなく、利益を出せない社員、成果を出せない社員、能力が低く高い給料をもらっている社員はリストラの対象になると思います。
能力主義・成果主義によるリストラは、とても冷酷の様に思えますが、資本主義の中では当たり前のことだと思います。
どのような困難な時代にあっても、あなたが利益を出せる社員、成果を出せる社員、能力が高い社員であれば、リストラの心配をする必要は無いと思います。
終身雇用制度・年功序列は根強く日本の社会には残っているように思いますが、景気の急激な悪化の際に、いきなりリストラといった形ですべてが奪われてしまします。
最後に自分を守ることができるのは、自分しかありません。たとえ会社が倒産しても、実力さえあれば、他の会社に再就職できます。
会社に頼るのではなく、いつでも自分の力で生きていけるように、実力を磨きましょう。
そうすれば、不安的な時代においても不安は少なくなると思います。
最後に自分を守ることができるのは、能力を身に着けた自分自身なのです。
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