自動化と自働化の違いは何かわかりますか?
ニンベンが付いているかいないかの違いです。
自動化は、「人の作業を機械に置き換える事」自働化は、「人の働きを機械に置き換える事」です。
では、どのような働きを機械に置き換えるのでしょう。
それは、「異常を判断して設備やラインを止める」といった働きです。
この「異常を判断して設備やラインを止める」といった働きを自働化しないと人間が機械につきっきりで監視し続けなければなりません。
つまり自働化しないと、省人化できないのです。
また、人間は異常を見落とすこともあります。つまり自働化のもう一つのメリットは品質向上です。
私は、システム開発の仕事を行っていますが、お客様の中にはシステムさえを導入すればバラ色な未来が到来すると思われている方もいます。
ただし、システム開発においては、正常系の動作よりも異常系の処理の方が、考慮しなければならないものが断然多かったりします。
正常系は氷山の一角(表に見えているも所だけ)で、異常系は氷山の見えていない部分です。
経験の少ないエンジニアは、正常系だけ開発して、異常系が十分考慮されていないケースが多々あります。その場合、異常が発生した時、大きな損害を被ることになります。
そう、自働化システムではなく、自動化システムになっているという事です。
また、自働化を実現する為には、単にツールやシステムを導入して終わりでなく、そこに人の知恵が足されていなければならないのだと思います。
仕事でも、ただ作業するのではなく、そこに人の知恵が足されなければ、その仕事が意味のあるもの(本当の価値のあるもの)にならないのだと思います。ニンベンが足される意味を再度認識する必要がありそうですね。
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