価値のある仕事 | 人の役に立つ仕事

仕事

人の役に立つ仕事は至高の喜び

「人の役に立つ事」「社会の役に立つ事」は至高の喜びだと思います。

相手が喜んでくれている姿を見ることで、相手の喜びが自分の心に共鳴されます。

私はシステムエンジニアですが、システムで高額な受注をして大儲けすることよりも、構築したシステムを使ったお客様から「便利になった」「良かった」と言っていただけだけで幸せな気持ちになれます。

システムエンジニアにおいて、最高の快感が得られるのは「高度な技術力を習得すること」ではなく、「能力が認められて高収入になること」ではなく、「自分の技術力を使って、お客様や、社会に役に立って喜んでいただける事」なのではないかと思います。

技術力だけならば、ある程度自己満足できるかもしれませんが、それは自己満足に留まります。

技術は時代と共に進化し、塗り替えられていくモノです。

その時に、最高の技術を習得していても、毎年陳腐化していきます。

そして技術はあくまでも手段です。

その自己満足は、技術の進歩と共に、たちまち陳腐化してしまいます。

また、給料が増えて金持ちになっても、贅沢な生活ができても、ブランド物をたくさん買って、贅沢な食事をして、高級車を乗り回しても、物質的な欲求が一時的に満たされるかもしれませんが、ブランド物も贅沢な食事も高級車も、時間の経過と共に飽きてくるし、永続的な精神的満足は得られません。

お金も、幸せになる為の一つの手段でしかありません。

幸福感は、「心を震わせるような感動」や「貴重な経験をすること」や「人から価値を認められ必要とされること」など「心が満たされる」事で得られます。

人間の至高の喜びとは「人の役に立つ事」「社会の役に立つ事」だと思います。

なぜならば、それによって相手の喜びを自分の喜びとして共有できるからです。

お金や名誉や地位は後から自然に付いてくるもので、人が与えてくれる物であり、自分から固執する物ではないのではないかと思います。

数年前にあるお客様のシステムを構築させていただきました。

その時は、その企業は未上場の会社でした。

しかしながら、システムを進化させ、事業を拡大しながら、業績を伸ばしていかれました。

パートナー的な関係で、システム開発担当として併走させていただき、今ではその企業様にとっても、無くてはならないシステムに進化したと評価していただいています。

そして、その企業様は、東証一部に上場され、さらに進化し続けています。

システム構築では、構想から運用に乗せるまで苦楽を共にし、お客様が発展されていくのを陰ながら喜んでいました。先日、その企業の社長様から握手を求められ、直接感謝の言葉を伝えられた事は、一生忘れられない経験として残るでしょう。

私が技術者を続けているのは、「お客様に喜んでいただく姿を見て、快感を得る為」だと思います。

これは一度経験すると麻薬の様に中毒性があると思います。

人の役に立つ仕事は職種で決まらない

私は、「職業に貴賎は無い」と思っています。

例えば、ゴミ収集員の仕事は、「汚い」とか、「誰でもできる仕事」と思っていませんか?

「プロフェッショナル」という番組で、究極のゴミ収集員が、ドキュメンタリーとして放映されていました。

仕事の一つ一つの作業にこだわりがあり、無駄が無く、見ていて気持ちよくなるほど所作が美しいことに感動しました。ゴミ収集員の仕事も、プロフェッショナルは人々を感動させるほど尊いと感じました。

世の中から「ゴミ収集員」がいなくなると、大変なことになります。

彼らは、コロナの入院患者がいる病院からも毎日ゴミを収集しています。

命をかけて社会のために、社会がゴミで溢れない様、社会が美しくあるよう、人目には付かないかもしれませんが、日々、実直に仕事をしていただいています。本当に感謝しか有りません。

世の中には色々な仕事がありますが、それぞれ色々な仕事をしてくれている人がいなければ社会は成り立ちません。

職業に貴賎は無い。でも職業によって給料は違うし、社会的な評価も異なると思います。

では、私たちはどの様な職業を選んだら良いのでしょう。

いくら社会的ステータスが高い職業を選んでも、高給な職業を選んでも、「自分が喜んでいない、自分が笑顔になれていない仕事」は長続きしないし、自分が幸せになれないで、気持ちが入らないならば相手も幸せにすることができません。

まずは、自分に合った仕事、自分が喜こべる仕事、自分が笑顔になれる仕事を選択すべきです。

それはモラル上問題ないものであれば、どのような職業でも良いと思います。

そして、やるべき仕事が決まったら、創意工夫して仕事の価値を高めていく事が必要です。

価値を高めれば、「人の役に立つ」機会が増えます。

あなたに合った仕事をして、それによって喜ぶ人が増え、プラスの効果が連鎖のように広がっていくと至高の喜びが得られます。

どうやったら、もっと相手の役に立てるようになれるのか?

どうやったら、もっと相手を感動させることができるのか?

自分の仕事を追求して、価値を高めていき、よりプロフェッショナルになる事が、人を幸せにする方法であり、自分が幸せになる方法だと思います。

職業の価値

「職業に貴賎は無い」と言いましたが、実際、職業により給料が異なります。

給料としては、価値見合った金額(価値に相当すると判断された金額)が払われます。

では、価格は何で決まるのでしょう。

結論から言うと、価格は「需要と供給のバランス」で決まります。

需要が多くて、供給が少ないと価格は上がります。

需要が少なくて、供給が多いと価格は下がります。

数が少ないものほど、高い価値を感じるようになる人間心理を「希少性の原理」といいます。

「水とダイアモンドのパラドックス」について説明します。

水は生命を維持するためには無くてはならない重要な物です。

かたや、ダイアモンドは生命を維持するために、特に必要はありません。

生命は尊い物であり、水は生命の維持に欠かせない物ならば、水の方が価値は高く思えますが、実際はダイアモンドの方が、価格が高いのです。

つまり価格は、需要があって希少な物ほど高くなります。

もし、ダイアモンドが水と同じように大量に存在するならば、それほど価格は高くならないと思います。

職業も同じです。需要があってそれを行える人が少ない(難易度が高く限られる場合も含む)と給料は高くなります。

では給料が低い職業は価値が無いかというと、そんなことは有りません。

水と同じように、社会には欠かせない職業は沢山有ります。

ここで考えて欲しいのは、水でも色々な価格の物があります。

例えば、不純物が全く入っていない水は高価になりますし、「○○の天然水」などブランディングされると少し価格が高くなります。そしてただの水では無く、それを加工に使ってお酒にするとさらに付加価値が付きます。

職業も同じで、初めは安い給料でも、そこにその人独自の技術が加わり、希少性や付加価値が付け加わると価値が高くなります。機械加工の熟練職人の中には、その人でしかできない精密な加工技術を持つ人や特殊な感覚を持っている人がいます。そのような人は、希少性が高いため、給料は高くなります。

どの様な職業も、価値はあり、その人独自の工夫や付加価値を加えることで、さらに価値は高まると思います。

良いサービスを継続することも大切

「人の役に立つ事」は貴重なことですが、継続しなければ意味がありません。

事業は利益が出ないと継続できません。

いくら良いサービスを創っても、利益が出ないと、従業員には給料が払えないし、さらにサービスを良くするための投資の余裕がありません。理想だけでは「良いサービス」は継続できません。

職業の選択も同じです。

いくら「人の役に立つ事」ができても自分や家族の生活が成り立たないならば、継続する事ができません。

「人の役に立つ事」を継続するためには、収益を得ることも必要です。

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