常にWhyと問い続ける

例えば、あるプロジェクトでお客様から突然プロジェクトの中止が告げられました。

そこで、なぜ(Why) プロジェクトが中止になったのかを考えます。すると、以下の理由がわかってきます。

 

a.プロジェクトの開発で予想していたパフォーマンスが出ていない事が分かった

b.従来システムからのリプレイスだったが、操作性や機能において劣っている事が分かった

c.従来システムは毎月のライセンス費用が高額だったが、値下げをしてきたのでリプレイスの必要が無くなった。

 

さらに、Whyを続けます。何故、予想していたパフォーマンスが出ていなかったのか?

a-1.パフォーマンスを考慮した設計をしていなかった

a-2.パフォーマンスに関する目標基準を設定していなかった

 

さらに、Whyを続けます。

何故、パフォーマンスを考慮した設計をしていなかったのか?

 a-1-1.担当者のパフォーマンスに対する意識が薄かった

 a-1-2.社内にパフォーマンスの明確な基準が無かった(チームごとに存在)

 

さらに、Whyを続けます。

何故、担当者のパフォーマンスに対する意識が薄かったのか

a-1-1-1.PMOレビューで指摘を受けるも担当者が認識していなかった

a-1-1-2.担当者の認識不足

 

さらに、Whyを続けます。

何故、PMOレビューで指摘を受けるも担当者が認識していなかったのか

a-1-1-1-1.担当者に理解できるように説明できていなかった

a-1-1-1-2.担当者に慢心があった 

 

このように、1つの問題に対し、5回Whyを繰り返します。それぞれ複数の理由が出てくるので、それぞれに5回Whyを繰り返すと、相当の数の理由が分かります。 

私は、この問題が発生した時に、今後5回Whyを繰り返しなさいと担当者に話をしましたが、プロジェクト完了報告で上がってきた内容は、2回くらいのWhyでした。

Whyを繰り返すことは、問題の真因を徹底的に把握するために必要なプロセスです。5回Whyを繰り返すことにより再発防止につながると思います。

案の定、その担当者は次の案件提案で、同じ誤りを繰り返しました。当然、どの様な過ちが繰り返されているのかをロジカルに伝え、同じ誤りを繰り返している事について強く伝わるよう強く叱りました。

何故(Why)を常に考える事は、考える習慣を付ける事だと思います。5回Whyを繰り返すことは、問題の真因を徹底的に把握するために必要なプロセスだと思います。

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