問題が発生した時、その発生した箇所の担当者に責任を取らせるだけでは、問題は解決しません。
問題には、それが発生する為の環境や過程や原因があります。その根本的な原因を取り除かなければ、再度、同じような問題が発生します。
例えば、工場の組み立てラインで作業ミスが発生したとします。その時、会社に損害があったとして担当者の評価を下げる、または配置換えをする罰を下したとしても、何の解決にもなりません。
何故、作業ミスが発生したのか、根本的な原因を調べて改善しなければ、問題は再発します。
もしかしたら、組み立て作業の手順に問題があり、作業ミスを誘発しやすいのかもしれません。もしかしたら作業指示書が分かりにくく作業ミスを誘発しやすいのかもしれません。
責任を取らせて解雇するといった事例がありますが、解雇しても原因が取り除かなければ何も解決しません。
会社のお金を経理部長が不正に使い込んでいたなんて事件がよくニュースで流れていますが、そもそも会社におけるチェック機能が働いていれば、そのような事は起こらないはずです。
もちろんお金を不正に使い込んでいた経理部長の責任は追及されて仕方が無いと思いますが、それだけでは無く、根本的な原因と解決策を合わせて考えいかなければなりません。
責任を追及する事よりも、原因を追究して再発防止まで行う事の方が大切なのかもしれません。
部下が失敗した時、ただその失敗を責めていませんか?
大切なのは、同じ失敗をしないように、根本的な原因を調べ、解決策を部下と一緒に考える事だと思います。
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