目的を達成するために資源配分は重要 | 選択と集中

システム開発

経営資源は限られている

経営資源とは「カネ」「ヒト」「モノ」「情報」「時間」「知的財産」を指します。
これらは無限に存在しているわけではなく、効率的に使わなければ会社は倒産してしまいます。
例えば、A、B、C、D、Eの5つの新商品が新規開発候補に上がっていたとして、全ての商品を開発するには資金や人材や設備や時間が不足していたとき、A、B、C、D、E全てを開発することは難しく、例えば5つの新商品の内、開発費用や自社の優位性や市場への期待度などを考慮して2つの商品に絞るなどの判断が必要となります。
もし、5つの商品全てに人材や資金などを薄く割り当てた結果、全てが途中までで完成できなくなり、成果はゼロとなります。
経営資源が無限にあれば、良いのですが、そんなことはまずありません。
ですから、限られた経営資源を、何に対して集中投下するのかを選択することが重要です。
経営戦略とは、事業を効率的に発展させるために、資源(リソース)を配分する「選択」ことだと思います。

とりあえず全部やろうとすることは、無意味に経営資源を分散させているだけで、戦略なき愚か者のすることです。
自社の強みや領域を選び、そこに資金や人材などの経営資源を集中投入することで、業績向上をはかることができます。
やることを選ぶということは、同時にやらないことを選ぶということでもあります。
限られた経営資源を何に投下するかの判断は重要です。

経営における選択と集中

自社の強みを判断し成長しそうな市場を選び、そこに資金や人材などの経営資源を集中的に投入することで、効率的に業績向上が見込まれます。よって選択と集中は経営戦略上重要だと考えられます。
選択と集中のメリットとしては、自社の強みや戦略を明確にすることにより、方向性がわかりやすくなり、組織の動きに統一感ができ、他社との差別化を図ることができます。また、事業効率が改善され、事業価値を上げ、コスト削減できます。
デメリットとしては、選択されなかった事業の人員の整理等を行うと、人材流出が発生します。また、万が一、選択しなかった事業の市場が成長した場合、機会損失が発生ます。事業を選択するということはリスクも集中する事になります。
選択と集中における経営判断が株主や従業員に理解されれば良いですが、理解されない場合は反発も起こります。
選択と集中は、その後の経営に大きく影響するため、市場予測や事業分析などを含めて、裏付けとなる材料を集めた上で、思い切った決断をする必要があります。

戦略と戦術

戦略とは、 企業が「すすむべき方向」を決めるものです。
戦術とは、 戦略を達成するための具体的な手段です。
戦略は、戦術が伴って達成できるものです。
しかし、戦略が明確になっていなくて、戦術だけを決めても方向性を間違うかもしれません。
よって、戦略と戦術はセットで必要となります。

夢だけを語る経営者

経営戦略より上位に「経営理念」と「ビジョン」があります。
経営理念とは、企業経営における目標・スタンス・基本的な考え方を示したものです。
ビジョンとは理念を具体的にイメージできるようにするものです。
理念>ビジョン>戦略>戦術>計画、といった順番で決められます。
夢だけを語る経営者というのは、りっぱな理念は示していますが、それを実現するための具体的な中身がない経営者です。話だけを聞いていると立派な言葉を多く使うので、初めのうちは感心するのですが、なかなか実績が伴わない事で、そのうちメッキが剥がれ、信用を失います。目標を立てたならば、それを実現するための中身も必要です。
目標を実現するためには地道な戦術・計画を積み重ねる必要があります。
「とにかくやれ」と丸投げしてしまうのは最悪です。経営資源には限りがあります。限りある経営資源を有効活用するため、具体的で効率的かつ有効な戦略を経営は示していかなければなりません。

現状だけを語る現場

管理職が現状の業務しか見えていないのは最悪です。
時代の流れを見て、時代の流れの中で衰退しないように、常に将来を見据えた視点を持つ必要があります。

例えは、ソフトウエア開発会社において従来の開発手法にこだわっていると、従来の開発手法が陳腐化すると衰退しかありません。常に時代を先取りし勉強をしていかないと、時代に取り残されます。
夢ばかり見て現実を見ないのも良くないですが、直近の現実しか見えなくて、未来が見えていないのは最悪です。
管理職はある意味、部下達の将来を導く役割でもあります。未来が見えていない中間管理職の部下達は、進むべき方向がわかっていない船にのせられているようなものです。管理職は、大切な部下達の将来を左右する責任を担っていることを意識すべきです。

時代は急激に変化し、情報は溢れている

時代は大きく変化しこれまでの勝ちパターンが通じなくなってきています。

例えば、ソフトウエア業界では、LowCodeや自動化の流れが加速してきており、新しい技術の技術者が不足する中で、内製化の流れが起きています。これまでのような、時間労働集約型の人材派遣ビジネスは見直されるでしょうし、レベルの低いドカチン・プログラマは淘汰されていくと思われます。
この様な時代の中で、色々な情報が溢れており、選択と集中の判断はとても難しくなっていると思われます。

自動化の流れは、加速化されており、必要とされるスキルは変化します。
時代についていけない個人や会社は間違いなく淘汰されます。
それは管理職であっても同じです。
時代の変化に伴い、何を選択し、何に集中するかにより、今後の生き残りが大きく左右されます。

私たちの資源は限られる

私たちの資源とは、経営資源と同じく「カネ」「ヒト」「モノ」「情報」「時間」「知的財産」です。
特に時間は貴重です。
時代の流れに乗った活動ができるのか、時代の中で陳腐化していくのかはあなた次第です。
自分の価値をどのように高く上げていけるかは、何を選択して何に集中して時間をかけるかによって変わってきます。
何に集中するかによって得られる「カネ」「ヒト(人間関係)」「モノ(資産)」「情報」「知的財産」は変わってきます。
私たちが持っている時間は有限です。ですから効率の良い分野を選択して、そこに集中する必要があります。

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