楽しいことをして儲けたい | 楽して儲けたい

仕事

自分だけ楽しい

楽しいことを仕事にしてお金儲けができたらどれだけ良いでしょう。
楽してお金儲けができたらどれだけ良いでしょう。
この場合の主語は自分になります。
自分だけ楽しく、お金儲けしたい。
相手が楽しいかどうかはわかりません。
基本的にお金を払うのはお客様です。
顧客が満足しなければ、取引をしてくれませんし、お金は払っていただけません。
まず、儲けるためには、相手が満足するサービスや商品を提供しなければなりません。
相手が良いサービスや商品だと思って契約したのに、実は悪いサービスや商品だったならばそれは詐欺です。

自己満足では、お客様は取引をしてくれません。
自分目線でサービスを提供しても、お客様は満足してくれません。
お客様目線でどうすれば満足していただけるのかを理解しないと、お客様は満足してくれません。
つまり自分だけ楽しいのでは、結局は儲けることができないのです。

ベンチャーの経営者で夢ばかりを語る方もいらっしゃいますが、夢だけでは食べていけません。
夢を実現するためには、お客様が満足していただかなければならず、その為には、面倒な仕事も必要になってきます。
夢だけ語って、結局、売上げが伸びず、会社が継続できないならば、夢は達成できません。
事業が継続できないならば、それまで契約していたお客様にも迷惑を掛けますし、従業員も不幸にしますし、自分も不幸になります。
お客さんに評価されて、勝ち残った企業だけが、儲かる会社だけが、お客さんに有益なサービスを継続して提供できるのです。
夢だけでは、事業は継続できません。夢を実現する為に、現実的な実行が必要です。
夢しか語らない経営者は結局、会社を潰し、集まった人をみんな不幸にします。

お客様の満足だけを考えれば良いのか?

過剰なサービスを行ったり、提供価格を下げると、確かにお客様の満足度は上がると思います。
しかしながら、売上げが下がりコストが膨らむと経営は赤字になります。
赤字が続くと、会社の事業継続が難しくなります。
事業継続できないならば、それまで契約していたお客様にも迷惑を掛けますし、従業員も不幸にしますし、自分も不幸になります。
顧客満足度とコストのバランスが重要です。
需要と供給のバランスは以下の図の通りです。

CSKの大川功さんは「利益とは絞りきった最後の一滴」と言っています。
提供価格は、まさに「顧客満足」と「会社継続の為の利益が確保できる提供価格」のバランスで決まるのだと思います。

社内コストをできるだけ抑える

顧客満足度を上げるために、コストをなるべく抑え、提供価格を下げるといった考え方はよくあると思います。
サービス業の場合、コストの大半が人件費です。
人件費を抑えると、人材の質が低下し、退職者が増えてしまいます。
給料を増やすと、優柔な人材が集まりやすくなりますがコストが増えてしまいます。
つまり、人件費(給料)と品質(顧客満足度)とのバランスが必要となります。
安易に社員の給料を決めると、後で経営状況が悪化してしまいます。
業界や地場相場並みから少し高めに給料を設定すると、大概の社員は納得すると思います。
給与が業界や地場相場を下回ると従業員の不満指数が上がります。
不信を抱く社員が現れると雇用の維持が難しくなり、会社は継続できなくなります。
売上総利益から人件費等を引いた金額が営業利益となります。営業利益率は10%程度が目安となります。
労働集約型の場合、売上総利益高人件費率は約70%程度です。
計算式は以下の通りです。
売上総利益高人件費率=(人件費率÷売上総利益)×100

会社の経営

会社の経営には営業力・商品力・管理力が必要です。
商品だけが良くても営業力が弱ければ、商品は売れません。
商品と営業が良くても経営が駄目だと会社は潰れます。
自動車はエンジンや制御装置やボディーやタイヤなどの部品からできていますが、それらの一部に欠陥があると動きません。またそれぞれの部品はバランスが取れていないと車は走ることができません。
会社も同じです。営業力・商品力・管理力がバランス良く働かなければ企業は継続していくことができません。

夢だけを語る経営者

「楽しいことをして儲けたい」と夢を語るベンチャーの経営者は多いと思います。
中小企業庁が公表しているデータでは、創業した中小企業が5年後に残っている生存率は約40%とされています。
ただし、ベンチャー企業になればさらに厳しくなります。
ベンチャー企業の創業から5年後の生存率は15%、10年後6.3%、20年後はたったの0.3%です。
倒産してしまうベンチャーに多いのが、経営の知識不足だと思います。
会社の経営には営業力・商品力・管理力がバランス良く必要です。
経営を知らずに夢だけを語る経営者は、集まってきた人を不幸にしてしまいます。

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