ありのままの自分を肯定する | 自己肯定感

自己肯定感とは

自己肯定感とは、ありのままの自分を認め、尊重し、価値ある存在として受け入れられることです。
他人との比較ではなく、そのままの自分を肯定的に受け入れる事です。
自己肯定感は「根拠がなくとも自分を肯定できる感覚」です。
自信は「自分の自信やステータスなどを根拠にした感覚」です。
根拠が無いと不安なのは、自信がないからです。
自己肯定感とは根拠が無くても自分の可能性を信じる力です。
誰だって、初めてチャレンジする時に、自信がありません。
しかし、経験が無い(根拠がない)からチャレンジしないといつまでたっても変わりません。
「どうせ自分なんか」と思っていると、チャレンジすることはできません。
チャレンジする為には、まず、自分を信じる事が必要です。

自己肯定感が低い人の特長

自己肯定感が低い人には以下のような特長があります

  • いつも悲観的
  • 他人と比較してしまう
  • 過去にトラウマがある
  • 困難な状況から逃げ出す
  • 人のために頑張れない
  • 人にも自分にも満足できない

いつも悲観的

自己肯定感が低い人は、ものごとをネガティブに捉えやすいという特徴があります。
やる前から「自分にはできない」「どうせ自分なんて」と自分の能力や可能性を否定してしまいます。
人には、それぞれ思考の癖があります。
自己肯定感が低い人は、ネガティブに考える癖がついています。
自分を信じられない(「自己信頼感」が欠けている)ならば行動する気力が湧いてきません。
自分に対して悲観的で、自分の可能性を否定してしまうならば何も行動できなくなってしまいます。
失敗を極端に恐れ「どうせ無理」と思って、できないことを決めつけると、何もできない自分が続き、自分は不幸だと決めつけ「悲劇のヒロイン」になってしまいます。

他人と比較してしまう

自己肯定感が低い人は、他人と比較して劣等感を感じてしまいます。
他人と比較することで、嫉妬心や劣等感から感情をすり減らしてしまいます。
人と比較して、「自分には価値がある」と思いたい為、人との比較で優位性を保とうとしています。
例えば、身につけているブランドや、他者から褒められたり、羨ましがられたりすることで承認欲求を満たそうとします。周囲への評価の依存度が強くなってしまうのは、自己肯定感が低い人の特徴です。
自分の内面に軸が無い為、他人の評価によって、自身の価値が簡単に揺らいでしまいます。

過去にトラウマがある

失敗した経験は、心に強く刻まれます。
その印象があまりに強いと、心の傷となって、同じ失敗を繰り返したくないという恐怖心に変わります。
失敗した事によって自分を否定されたと感じ、自らの価値を否定してしまいます。
自尊感情とは、自ら生きる価値を認識し、自分の生かされた命を大切にする感情です。
自己受容感とは、自分のポジティブな面もネガティブな面もあるがままに認められる感情です。
自尊感情や自己受容感が低いと、過去の失敗そのものは変えることができないにもかかわらず、「自分はダメだった」「もっとこうするべきだった」といつまでも思い悩んでしまいます。

困難な状況から逃げ出す

困難な状況が続くと、無意識のうちにその状況から逃げたくなってしまいます。
逃げていても状況は何も変わりません。
逃げ続けると、心には、いつも敗北感がつきまといます。

人のために頑張れない

社会のなかで、自分が役立っているという感覚を「自己有用感」といいます。
「誰かの役に立っている」「必要とされている」と実感することで、自身の存在意義を確信することができます。
人のために頑張れない人は、「誰かの役に立っている」「必要とされている」と実感しにくくなってしまいます。

人にも自分にも満足できない

「こうするべき」「こうであるはず」という強い固定観念がある人は、自分にも他人にも満足できなくなってしまいます。
完璧主義でありすぎるほど、自分に厳しく、他人にきびしく、ストライクゾーンは狭くなります。
そして、完璧になれない自分や他人を否定してしまいます。
他人を否定し続け、ネガティブな言動が多くなると、人間関係にトラブルを抱えやすくなってしまいます。
自分を否定し続け、ネガティブな感情になると、自暴自棄になってしまいます。

自己肯定感には2種類ある

自己肯定感には「社会的自己肯定感」「絶対的自己肯定感」の2種類があります。
社会的自己肯定感とは、能力や外見、社会的地位など、自分が手にしているものを誇る感情です。
絶対的自己肯定感とは、自分の能力や他者からの評価を根拠としない感情です。自分に欠点があっても、失敗しても「それでも自分には価値がある」と存在を肯定します

能力や外見、社会的地位は、時間と共に変化します。
社会的自己肯定感は、自己評価の軸が他者にあるため、他者の評価によって揺らぎます。
絶対的自己肯定感は、自己評価の軸が自分の内面にあるため、評価が揺らぎません。
自己評価の軸が自分の内面にある人は、他者にとっての自己評価の軸が他者の内面にある事を認めます。
よって他者の評価を否定しません。他者に関係なく自分に価値を見いだしているため、「自分のほうが上だぞ」と威圧する必要もありません。自分自身の存在を自分で受け入れるように、他者の存在を認め、温かく受け入れます。

自己肯定感を高める

自己肯定感を高めるには、まず「自動思考の罠」を理解する必要があります。

人間の思考には癖があります。
私たちは1日に6万回の思考を行っているそうですが、そのうちの約80%、約4万5000回は、ネガティブな思考になりがちなのだそうです。

人は生体を安定した状態(ホメオスタシス)に維持するために、未知なる危険・リスクを避けようと、ネガティブな思考(リスクを回避する)になる傾向があるそうです。
しかしながら、ネガティブ思考が必要以上に働いてしまうと、可能性も否定してしまいます。
可能性があるのに「できないかもしれない」とブレーキを掛けてしまいます。
確かに、未知なる事への挑戦は、成功するかどうかわからないし、恐怖心があります。

また、人は自分の欠点に意識が集中すると落ち込みます。
欠点が無い人なんてないのですが、自分の短所ばかり考えていると、ネガティブな感情になってしまいます。
人間は短所もあるかもしれませんが、長所だってあります。
自分には短所はあるかもしれませんが可能性もあります。
未知なることもやってみなければわからないし、可能性もあるはずです。
可能性を信じることができるかどうかは心の問題です。
ありのままの自分を好きになるか、嫌いになるかは感情の問題です。
少しだけでも、自分の事を好きになれれば、前に進めます。
少しだけでも、自分の可能性を信じることができれば、挑戦することができます。
失敗しても、不完全でも、それが人間だと開き直れれば、自分を許すことができます。
自分の短所に落ち込んでしまうのは、心の問題によるものです。
挑戦に対して、心に制限を掛けているのも心の問題によるものです。
自分を肯定するのも否定するのも心の問題です。
少しだけでも自分を肯定して、行動してみて、成功すれば、自分を肯定する事が増えます。
例え失敗したとしても、そもそもできなかった事なので「肯定すべきこと」が減るわけではありません。
例え失敗したとしても、行動することによって経験が残り、次の成功のヒントになります。
次にチャレンジしたときは前より成功の可能性が高くなっています。
例え失敗したとしても、経験によって成長しているのです。
チャレンジする前に諦めると何も始まりません。何も成長できません。
少しだけでも自分を肯定して、少しだけでもチャレンジしてみて、少しだけでも前進すると、新しい世界が見えてきます。

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