「キレる」という事
「キレる」ということは、「怒りにより制御できない状態」といったネガティブなイメージがあります。
実は、キレるのは「自分を守るために既に脳に組み込まれたメカニズム」でもあります。
おとなしい人がいきなりキレると、その感情の激しさに、思わず引いてしまいます。
怒りの感情にまかせて制御できなくなってキレるのは、あまりよくないことだと思いますが、実はコントロールできているけど、「あえて場をコントロールするためにキレてみる」という事は時には必要だと思います。当然、相手から本気でキレていると思われなければ、効果はありません。
なぜ、キレる必要があるのか
人間関係において、人は相手が自分より上か下かを判断して、対応を変えて来ることがあります。
自分より下だと思われると、見下したり、いいように利用されたり、理不尽に不利益を与えられたりすることがあります。また相手が何も抵抗しなければ、いじめの対象になったり、お金や時間をひたすら搾取され続けたりします。
私たちは、子供の頃から、事を荒立てるのはよくない、波風立てるのは良くない、喧嘩はいけないと教えられてきました。そして多少の事は胸の内にしまい、空気を乱さないようにしてきました。
しかし、時には抵抗しないと、下に見下され、不利益を与え続けられます。
相手に悪意を持って不利益を与える人は、反逆してこないことを察し、その人を狙って攻撃し続けます。
そのような人に対して、拒否することを明らかにするために、良いキレ方をする事はとても大切です
不利益に対して言いなりにならない事は、自分を大切にする事になります。
事を荒立てないで、いい人でいようと思うと、ゲームに負けてしまいます。
自分のことを不当に扱われたらきちんと抵抗すべきです。言い返さないといじめの対象になります。
揉め事を避けたい人は多いと思いますが、揉め事を起こすのは、問題意識があるからです。問題があっても見て見ないふりをしても何も問題は解決しません。生き抜くためには時には戦うことも必要です。
嫌な事は嫌だとはっきりと態度で示しましょう。そうしないといつまでも問題は解決しません。
時には揉める事も必要です。うまく戦うことができる人だけが生き残れます。
どうキレるべきか
感情に任せて、怒りをぶちまけてしまうと、多くの人に嫌な思いをさせてしまい、取り返しのつかないことになってしまいます。しかしなから、怒るべきタイミングで何もしないと、相手のいいようにされてしまいます。
状況をすばやく判断し、絶妙なタイミングで上手に言葉を選び、賢くキレる事が大切です。
その為には、返す言葉、態度をできるだけたくさん覚え、練習をしておく必要があります。
良いキレ方とは正当な怒りです。悪いキレ方とは、自分勝手な怒りを相手にぶつけ散らすことです。
理不尽な攻撃をかわしつつ、チクリと相手に軽く攻撃する言葉を沢山増やしましょう。
キレる際、決して相手の人格を否定してはいけません。目的が果たせれば、必要以上はいりません。
また、舌先で相手を黙らせたりやりこめても、相手の怒りを買うだけです。やり過ぎはいけません。
キレる目的は、自分がこれ以上理不尽に攻撃されない為です。
さらりと相手に後ろめたさを感じさせる言い回しや、面倒な人だと思わせる程度で大丈夫だと思います。
こいつはちょっと支配するのは難しそうだと思わせることができれば成功です。
誰も損をしない範囲でキレれば、余分な争いも生じません。
必要な事は「賢くキレる」という事です。相手に踏み込まれたくない領域をきちんと示す事です。
決して理性が効かない状態でキレるのは止めましょう。収集が付かなくなります。
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