肩書きに固執するおじさん | 「過去の人」にならない為に

仕事

肩書きに固執するおじさん

会社員を何年もやっていると、年齢とともに役職が付き、給料が上がっていきます。
会社員にとって昇進する事や年収を上げる事は重要なモチベーションになっているのではないかと思います。

しかしながら、積み重ねた努力によって得られた社会的地位も永遠には保証されません。
55歳位で役職定年制度や早期退職制度によって役職を奪われたり、60歳定年で会社を去ることになったりします。

定年とはそれまで乗っていた電車から突然下車させられて、自分の場所がわからなくなり、途方に暮れてしまっている感じだと思います。

60歳を超えて別会社に転職しようとしても、なかなか希望通りの職業に付けません。
転職先の会社の面接で「あなたはいったい何ができますか?」と質問されて、「部長ができます」と答える人は、既に終わっています。

会社員時代は役職により社会的存在意義が保証されていても、定年により社会的地位を失い、その後転職がうまくいかず、自分が社会から余り必要とされていない事を認識すると、大きなショックを受けてしまいます。

50歳を過ぎると、顕著に肉体的な衰えが現れます。なかなか新しい事が覚えられなくなってきます。
そしてロジカルにではなく、役職による権力を使って若い人をコントルールしようとします。
若い人からは老害と言われ、徐々に厄介者扱いされ始め、社会的な排他の対象になり始めます。
最後は、会社の役職定年・早期退職制度制度・定年制度により、全ての社会的地位を失います。
肩書が無くなると、役職以外に「何の価値もない自分」を認識し愕然とします。
特に自分の存在意義として「富」「地位」「名誉」を尺度としている人は、ショックを受けます。

しかしながら現実には「富」「地位」「名誉」によって得られた幸せは長続きしません。
私自信も現在、会社の経営層にいますが、自分の進退は時期が来れば、潔く手放さなければと思っています。
自分の存在意義を役職に求めてはならないのだと思っています。

肩書に執着するほど心は貧しくなる

役職が付いていると、自分はえらいと勘違いしている人が多くいます。
役職が付いているという事は、給料も高くなりますが責任も大きくなります。
部下の責任も上司が取らなければなりません。

役職者として実力が伴わなくなったならば、責任能力も伴わなくなるので潔く降りるべきです。
自分の為にではなく、組織の為に役職者は謙虚であるべきだと考えます。
自己保身の為に肩書に執着しても、降ろされる時は降ろされます。
むやみに抗ってもみじめになるだけです。
肩書に執着する人が役職から降ろされると、その人のアイデンティティ―が失われ、心が折れてしまいます。
そもそも「富」「地位」「名誉」によって得られた幸せは長続きしません。
何故ならば、人間の欲は無限だからです。一度得られた「富」「地位」「名誉」はさらに上がらなければ次の欲は満たされません。もし「富」「地位」「名誉」が心のよりどころだとすると、失った時の喪失感は相当大きくなってしまいます。

生きるモチベーションとは

「富」「地位」「名誉」によって得られた幸せは長続きしないといった話をしました。
では、長続きする幸せとは何でしょう。
人は、社会的動物であり、集団の中で必要とされ、認められることで安心を得る事ができます。
社会の中で必要とされる為には、利己的ではなく利他的な思考が必要です。
社会が必要とする価値を提供できる。社会にとって役に立つことができる人は、社会から必要とされ認められます。
社会が必要とする人は、存在意義が認められている人です。誰かから自分の存在を認めてほしいと思うならば利他的な思考に基づき、人に喜ばれるような人にならなければなりません。生きるためのモチベーションを長く持続させる為には、「社会の役に立つ事」を生きがいにすべきだと思います。

「過去の人」にならない

年を重ねると、昔の武勇伝を長々と話する人がいますが、自分価値を過去に求めるならば、既にその価値は過去のものです。「富」「地位」「名誉」も全て過去に得た価値です。
皆さんは新しく学んでいますか?新しいことにチャレンジしていますか?
人生は自転車の運転と同じで、前進している時は安定していますが、「現状維持」や「後退」は不安定になります。現在のような目まぐるしい変化の時代では、「現状維持」では生き残れません。現状を維持することだけに執着すると、虚栄心を満たすためだけに精一杯となり、何も成果があげられなくなります。「過去の人」とは、過去の栄光に固執し、前進しない人です。
「過去の人」は社会に必要とされていません。そのような状態で精神を安定して保つことは難しいと思います。

早い内に肩書きが通用しない社会で活動する

まだ柔軟性がある内に、ボランティアやサークル活動や新しい事業を始めるなど、肩書きが全く通用しない分野で挑戦していく事をおすすめします。
一つの場所(会社)に留まっていると、カビが生えている(鈍化している)感覚に気付かなくなってしまいます。
そのまま放置されれば、カビは繁殖し続けます。
安定の中でずっと埋もれていると、置き去りになっている自分に気づかないまま、”過去の人”になってしまいます。
新しい世界、新しいコミュニティに挑戦することで新たな刺激を受けることができます。
当然、それまでの肩書きは関係なく、本質的な事や、正味の価値が求められます。
その為には、「富」「地位」「名誉」とは関係なく、その人自身の人間的な魅力を磨く必要があります。
挑戦し続けていれば、「過去の人」にならなくて済みます。安定の中に埋もれてはなりません。

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