人と同じでないといけない恐怖から抜け出す|「仲間はずれ」にされる恐怖

コミュニケーション

日本は「ムラ社会意識」が強い

日本では、集落において秩序を保つといった意識が強く、秩序を乱すものは「村八分」にされていました。
日本人の特徴は「協調性」です。
相手の気持ちを考え、自分の気持ちを押し殺し、思いやり、協調する事を美徳とします。
よって、「人と違う行動」「人と違う考え」を避ける傾向があり、多数派と同じにしなきゃいけない空気感がそこにあります。
「空気読めよ」「浮いている」と、場の空気を乱さない雰囲気が強い文化です。
島国なので、風土的にそうなってしまうのもしょうがないのでしょう。
ちなみに、イギリスも島国ですが、他のヨーロッパ諸国よりも島国気質があると個人的には感じています。

人間は本来社会的な動物

「人はミツバチのように群れたがる社会的な動物だ」とアリストテレスは述べています。
社会を形成し、社会に上手く所属したいと思うのは人間の本能です。
社会の中で、協調しないことは本能に逆らった行為です。
本来は、社会的な動物である人間が、社会から外れることは、生きにくくなるという事です。
しかしながら、現代は社会や文明の発展し、他人と群れなくても比較的生きられるようになりました。
そのなかで、自我が強い人もどんどん強く現れるようになりました。

自分の利益のことしか考えない人が増えた

現代では自分の利益のことしか考えない人が増えたと思います。
嫌なことはやらない、気質に合わないとすぐに逃げるようになりました。
しかし、嫌なことから逃げてばかりいては、年を重ねても精神は子供のままで成長しません。

人は困難にぶち当たった時に成長する生き物です。
過度のストレスを感じてまで、無理に合わせる必要性はないですが、社会の中で上手くやっていくことも生きるためには必要な事だと思います。
社会の中で共生していくことと、無理に迎合することは同じではありません。
社会の中で上手くやっていくためには、傷つくことも、不快に思う事もあります。
しかしながら、何でもかんでも嫌なことを拒否ばかりしていても、生きらくなるだけだと思います。
好きなことをやるためには、嫌なこと伴う事を理解し、困難に立ち向かっていかなければ、人間性は磨かれないと思います。

「社会の中で共生する事」と「皆が同じ」は異なります

そもそも、人はそれぞれ異なります。
国籍、人種、育った環境、思想、宗教、感情など人それぞれ違うのは当たり前のことです。
多様性を認める事、人と違っていても良い事を理解する事が大切です。

社会には「ルール」や「秩序」があります。
「ルール」や「秩序」は、皆が守らないと一人が幸せになっても、他が不幸になるので、社会は成り立ちません。ただし、人から非難されるのが嫌で、仲間外れにされるのが嫌で、自分の考えや感情に従わず、ただ人と同じ行動をするというのは、ただ自分を殺しているだけだと思います。
「社会の中で共生する事」と「皆が同じ」とは異なります。社会で共生しながら自分らしさを失わない事が大切です。

人と同じだと安心する

誰でも、「仲間はずれ」にされることは怖いと思います。「孤独」になるのは怖いと思います。人から誹謗中されることは怖いと思います。
「出る杭は打たれる」「集団の中で浮いた存在になりたくない」と考え、自分を殺し「他人に迎合」してしまいます。
子供の頃から「親の言うことを聞かないと怒られる」「先生に逆らったら怒られる」といった経験から「怒られない様、無難に生きている方が安全で安心」と錯覚させてしまいました。
思考停止の状態に陥って、自分で考えることができなくなり、自主的に行動できなくなってしまいます。
自分で考えるより、他人に言われた通りに行動する方が楽な人生なのです?
みんなと同じことをしていれば誰かに嫌われることもなですし。

自分の考えをもって生きることが大切

生きていると、教科書に載っていないような、答えのない決断をしなければならない場面に多く遭遇します。
状況が変われば、答えは全く変わっていきます。100人にいれば、100通りの答えが存在します。
他人の意見は参考にはなるかもしれませんが、色々な意見が存在し、何を参考にして最終的にどう判断するかはあなた次第です。自分の置かれた状況を1番理解しているのは、“自分自身”だからです。
他人を信じてその通りに行動して失敗しても、他人は責任を取ってくれません。
だからこそ他人(多数派)に判断をゆだねてはいけません。
結果に対する責任はすべて自分自身なのです。
多数派があなたにとっての正しい答えだとは限りません。
自分なりの考え方や価値観を持っていかないと、自分にとって何が最善なのか正しい判断ができません。
「皆と同じ」で安心するのは、思考停止の状態です。
自分なりの考え方や価値観を持たないと、「初心者」と一緒です。
自分で納得した人生を送るためには、自分の考えをもって生きることが大切です。

他人と違うには勇気がいります

人と違うと「批判」されやすくなります。
人と違うと「妬まれ」やすくなります。
人と違うと「仲間はずれ」されやすくなります。
人と違うと「孤独」になりやすくなります。
しかしながら「同じものしか認めない」という感覚は、いじめ(差別)を生みやすくなります。
自分とは違う人を「妬んだり」「見下したり」と歪んだ感情がそこには存在します。
「人に嫌われたくない」という思いが強くなると、「本当の意見が言えない」「波風たてないでいる」「いつも穏やかでいい人」になると思います。でもこれだと問題があっても何も解決できないし、嫌な事を押しつけられても自分を殺して従うしかなくなります。
自分の「価値観」を持ち、「信念」を持ち、「自身」を持たないと、自分の考えで自分の判断で動けなくなってしまいます。
自分の考えで行動するという事は、「批判」「妬み」「仲間はずれ」「孤独」も覚悟するという事です。

人と同じ行動をしていると成功できない

ここでいう成功とは「自分がめざす自分になれる事」と定義します。
「自分」は誰の代わりにもならない、自分が目指す唯一無二の存在になれるのが理想です。
「人と違う事」「誰もやりたがらないこと」は、誰もやっていません。
「人と違う事」「誰もやりたがらないこと」で、「社会に必要とされる事」は、みんなが必要としていることです。
成功とは、きれいなところより、汚いところにあります。
「人と違う事」「誰もやりたがらないこと」に進めば、成功も見つかりやすくなると思います。
自分だけが、ひとりで行動する勇気を持つ事により、人生が豊かになります。

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