頭の中が情報で溢れて混乱する | 現代は情報が溢れている

メンタルヘルス

現代は情報が溢れている

「頭の中が混乱している」「もやもやする気持ちが」「考えがまとまらない」「何から手を付けていいかわからない」なんて事ありませんか?
これは、頭の中が「情報が溢れている状態」「整理されていない状態」ではないかと思われます。
現代は情報で溢れています。

テレビ・インターネット・メール・LINE・SNS・スマホなど色々な経路で、多くの情報が強制的にインプットされます。何処にいても、いつでも、誰とでも強制的に情報で繋がれています。

羽田から千歳への飛行機に乗っていた時です。機内にてWifiでネットワークに繋いでいました。すると青森の上空あたりで、部下から客先でのトラブルの報告があり、千歳から札幌に移動の電車の中で、PCを開いてずっと対応の指示を出していたことがあります。便利と言えば便利な社会になったと思いますが、しかし、どこでも繋がれていて、自分の時間が他人に勝手に支配されてしまうような感じがします。

意味の無いメールや会議通知も大量に届きます。それらを仕分けるだけで時間を削られてしまいます。
他人に勝手に自分の大切な時間が消費されています。
何も考えずに、人の時間を無駄に消費する人が多い事は確かです。何も考えていない他人に自分の人生が勝手に削られている事は悲しいことです。

インプットされる情報を制御する

そもそもインプットされる情報が多すぎます。
部屋の中がいらないモノで溢れかえっているのと同じで、頭の中がいらない情報で溢れかえっています。
無意味なメールは自動的にゴミ箱に整理されるように設定します。
押し売りなど迷惑電話は着信拒否設定をします。
メールやLINEは、作業中は一切見ないようにして、一定時間ごとにまとめて見ます。

不要な情報と必要な情報を整理します。不要な情報はなるべく早く捨てます。情報の断捨離です。
不要な作業と必要な作業を整理します。不要な作業はなるべく早いうちにしないことを宣言します。タスクの断捨離です。自分のできる作業量は限られます。優先順位を決めて、自分のキャパを超えているモノは断らないと、相手にも迷惑をかけてしまいます。

考える事に意味があることと、意味が無いことを仕分けます。悩んだり考えても何も解決しない事は、それ以上続けないことにします。思考の断捨離です。後悔しても過去は取り戻せません。振り返り反省して、未来どうすれば良いか結論が出ればそれ以上悩みません。自分で考えることができる量には限界があります。思考する優先順位を決めて、重要なことだけにエネルギーを使うようにします。
普段持つ物は、はあらかじめ決めておき、つねにカバンの中に入れておきます。
用途ごとにカバンを決めておき、必要な物はカバンの中に入れておきます。そうすれば忘れ物が減ります。

服も増やしすぎずに、お気に入りをある程度決めておきます。そうすれば迷うことが減ります。
食べ物も、ある程度バランスを考えて、いくつかのパターンをストックします。そうすれば、食事で迷う時間も減ります。

人と会う機会も調整します。
人に会えば、それだけ他人の意見を聞かされ、時間を消費させられます。またその情報は何らかのノイズになる可能性があります。会った後、有意義だったと思えるか、思えないかは重要です。
有意義で無かった場合は、その人と会う機会は減らします。
必要な行動であるか、そうでないかを整理することは必要です。なるべく不要な行動を減らして、行動の断捨離を行います。
情報インプットを減らして、不要な情報やタスクを捨てるのは、部屋の断捨離と同じです。
タスクや考えごとがたまりすぎないように習慣付けしないと、頭の中が情報で溢れてしまい、混乱状態に陥ります。

他人のモノサシに支配されない

人の基準は、人それぞれです。人によって全く異なります。いちいち気にしていたらきりがありません。
人にどう思われているかを気にしてもきりがありません。
常識も社会が変化すると、常識で無くなります。かつて紙の契約書が常識でしたが、今後は電子契約にかわるでしょう。

かつて営業は足で稼ぐ物でしたが、インターネットの普及によりその常識も覆ります。
会社は通勤するのが当たりませでしたが、コロナによりリモートワークが普及するでしょう。
社会や時代が変われば、常識も変わります。
常識に囚われていると、変化について行けなくなります。
他人のモノサシは当てになりません。自分の頭で考えて自分のモノサシ(基準)で行動できないと、他人に振り回されることになります。コマは回り続けると芯(真)の部分はぶれませんが、外周にならばなるほど振り回されます。
他人のモノサシに従うということは、コマの外周と同じで振り回され続けるという事と同じです。
自分の考えを(基準)中心に置くことで、コマの芯(真)と同じ様に、ぶれなくなります。

抽象度を高める

思考をする際に、紙に書き出し、情報の関係性を図化してみると良いと思います。
脳の中で、情報が言語されていなかったり、必要な情報・必要でない情報が混在化していたり、関係性が体系化されていないと混乱するので、「情報を見える化」することは有効です。
また、主観的であったり、感情的であったりする情報も紙に書き出すことで整理できます。
紙に書き出す事により、気持ちも吐き出せます。
情報が多くあったとしても、グルーピングや整列する事により見やすくなります。
また、いくつかを自分の言葉で抽象化してまとめることができれば、頭の中がすっきりします。
書き出した情報の中でゴール(目的)に関係ない情報はゴミです。断捨離してしまいましょう。

恐怖が思考を支配する

不安や恐怖は、あなたの精神を支配します。
不安や恐怖の根幹となっているものは何でしょうか?
まずは、不安や恐怖について紙に書き出し、言語化して、整理して、分析してみましょう。
将来への漠然とした不安や、あるかないかわからないモノに対する恐怖は、ほとんどが考えてもしょうがないものだと思います。
不安や恐怖を持ち続けることは大抵が良くない結果をもたらします。
例えば、武道において、相手に対して恐怖で体がすくんでしまうと、勝つことはできません。
ある程度、割り切って心を落ち着かせ自然体で戦わなければ勝つことはできません。
不安や恐怖によって思考停止状態にならないよう、紙に書き出し客観的に自分を見つめることができるようになりましょう。

将棋脳

将棋においてはセオリーを学びながら実戦を重ねていくと、良い手がぱっと直感的に浮かぶようになるそうです。
棋士は、最初は盤上に並べられた棋譜(可視化されたもの)で定石(セオリー)を学びます。
しかしながら、将棋の指し手は無限の組み合わせがあります。
例えば1手先を読む場合、平均80パターン程あるそうです。
3手先まで読むと、80の3乗なので512,000通りあります。
5手先まで読むと、80の3乗なので3,276,800,000通りあります。
プロの棋士だと3手先から5手先まで読むと聞いたことがあります。
ただ普通にやっていたら、全ての組み合わせを読み切ることはできません。
実際には、1手目でこれは無いな、2手目でこれは無いと、ある程度、途中でそれ以上思考する必要が無い手筋を捨てて、有効な手筋だけで先の手まで読み切っているようです。
棋士の方は頭の中で将棋盤が可視化され、頭の中で駒が動かされ先の手筋まで読み切っているそうです。
ここで重要な事は、「不要な情報を途中でどんどん切り捨て重要な情報に絞っていく」と言うことです。
思考においては、不要な情報(ゴミ)を捨てていくという行為が重要です。

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