ヒューリスティック(直感的な思考方法)

思考法

ヒューリスティックスとは、人が意思決定をするときに、論理的に答えを導くのではなく、直感で素早く解に到達する思考方法のことをいいます。
日本語では、発見法手法ともいわれ、いつも正解するとは限りませんが、ある程度のレベルで正解に近い解を得ることができます。理詰めで正しい解を求める方法であるアルゴリズムと対比すると解答に至るまでの時間が短いという特徴があります。

コンピューターでシミュレーションを実行させるときにも、ヒューリスティックスを用いることがあります。
通常の計算は、近似アルゴリズムを用いて計算します。しかし、そのような方法だと、計算時間が爆発的に増加してしまうようなことがあります。そのような場合に、ヒューリスティックスが用いられます。

利用可能性発見的手法

利用可能性発見的手法とは、思い出しやすい・イメージしやすい・入手しやすい情報に頼って判断する意思決定プロセスです。
例えば、たまたまニュースで飛行機事故のニュースが流れたときには、「今飛行機に乗るのは危険そうだ」として認識されてしまいます。しかし飛行機事故の確率はかなり低いのです。
ある商品のCMを沢山見る機会があったら、ついついその商品を買ってしまいます。
これらは全てヒューリスティックです。

代表性発見的手法

代表性発見的手法とは、特典型的な特徴や固定観念で過大に評価しやすい意思決定プロセスです。
例えば、白衣を着ている人は医者であると判断したり、スカートをはいているのは女性であると判断する事などです。
面白い事例を一つ紹介しましょう。
被験者に以下の情報を与えて、2つの選択肢から選んでもらいました。
「リンダは31才、独身、率直な性格で、とても聡明です。大学では哲学を専攻しました。学生時代には、差別や社会正義といった問題に深く関心を持ち、反核デモにも参加しました。」
被験者への質問:どちらの可能性がより高いですか?
A.リンダは銀行窓口係である。
B.リンダは銀行窓口係で、フェミニスト運動に参加している。
実験の結果Bと答えた人が圧倒的に多かったそうです。
おわかりの方も多いでしょうが、AもBも銀行窓口係なので、集合的にはBはAの一部なのです。

固着性ヒューリスティック

固着性ヒューリスティックとは、過去の情報から推測して判断する意思決定プロセスです。
『アンカリング』とも呼ばれています。
例えば、過去に2万円で販売されていた服が1万円で売られていたら、安く感じます。
これが、固着性ヒューリスティックです。もしかすると原価は2000円かもしれません。

シミュレーションヒューリスティック

シミュレーションヒューリスティックとは、詳細なシミュレーションをするほど、記述や描写が詳細になってゆきます。その結果、「そうなると思う思い込み」が高まります。そして、事象の起こる可能性を、実際の可能性よりも過大に錯覚させてしまいます。
事前にシミュレーションを行うことは良いことですが、客観的に可能性を判断できないとうまくいかなくなります。

ヒューリスティックスのデメリットを避ける

ヒューリスティックスには、素早く意思決定できるメリットがある一方、判断ミスを誘発するというデメリットもあります。判断ミスを為ないために

  • 固定観念を疑う
  • 正確に十分な情報収集を行う
  • 認知の歪みがあること意識する
  • 客観的に眺める

を意識しましょう。

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