なんだか、飴に「ちゃん」を付けると親しみが湧きますね。
飴を持っているおばちゃんは、東京が9%に対して、大阪では84%だそうです。
大阪では、知らない人にも積極的に飴を配るおばちゃんが多い印象があります。
小さい飴だと配りやすいのでしょうか。
知らない人に飴ちゃんをあげることで、相手の心を開き、すぐに打ち解け、会話が弾みます。なんとフレンドリーな大阪文化でしょう。
初対面の人と出会うと、つい緊張してしまうものです。
どのような人かもわからないし、何話したら良いかわからないし、なんだか緊張します。
人間は未知のものに出会うと恐怖を感じるそうです。
そんな時に笑顔で「飴ちゃん食べる」と言われると、ふっと相手への警戒心が解けます。
「飴ちゃん」は最強のコミュニケーションツールです。
人は会ってから3秒~7秒でその人への印象が決まると言います。
会って3秒~7秒だと相手のことなんてわからないし、何話して良いかわかりません。
初めて会って3秒~7秒の印象のことを「初頭効果」と言うそうです。
笑顔で「飴ちゃん食べる」は初頭効果としては最強の武器です。
昔、ローマのユースホステルで韓国人の夫婦と出会った時のことです。
私はちょうど市場でスイカを丸ごと一個買って帰ってきたところで、同じユースホステルに泊まる韓国人の夫婦と初めて出会いました。
その時、さすがにスイカ一個は一人で食べる事ができないので、そこにいる何人かにお裾分けしました。その中に韓国人の夫婦もいました。その韓国人の夫婦スイカをお裾分けするとずいぶん喜んでいただき、その後一気に仲良くなって会話が弾んだ記憶があります。
海外で長い期間一人旅すると、人恋しくなるものです。そんな時にお酒を一緒に飲んだり、食事を一緒に食べたりすると一気に距離が縮まります。
コミュニケーションはキャッチボールです。
まず、あなたが自分をオープンにして相手に友好を示していかなければ、相手も心を開いてくれません。「あなたがどんな人間なのか」を分かりやすく相手に伝えて、相手にもボールを投げる機会を与えましょう。
相手がボールを返して来たら、しっかりと相手のボールを受け止めることも大切です。
人には「相手に関心を示されたい」「共感されたい」という欲求があります。
「私はあなたに関心を持っていますよ」ということを相手に示すことが効果的です。
アクティブリスニングとは積極的に傾聴する事です。
相手に体を向けて、相手の目を見て、うなずく。そうすることで相手は積極的に傾聴してもらっていると安心します。
さらに、「それは~ということですね」聴いたことを言い返すバックトラック、
相手の会話のペースやリズム、声のトーンなどに合わせペーシング、
言葉以外の身振りなどでも相手のペースに合わせるミラーリングなども有効です。
きっかけは「飴ちゃん」から
そこから、緊張関係を溶かすこと(アイスブレーク)で会話が弾みます。
お隣の国とも「飴ちゃん」でアイスブレークできれば良いのですが、
片手に石を持っている状態では、お互いに警戒してしまいますよね。
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