MECEとは、Mutually Exclusive, Collectively Exhaustiveの略です。
Mutually Exclusiveとは、ダブりがない事、
Collectively Exhaustiveとは、モレがない事です。
ロジックを考えるときに、抜け漏れがあると不完全なものになりますし、ダブりがあるとわかりにくくなります。
色々なものが混在して存在する場合、整理して分類(グループ化)します。
グループ化は、まず大きなグループ(大分類)に整理し、徐々に細分化したグループ(中分類・小分類)に掘り下げていきます。
グループ化には以下のものがあります。
- 因果関係によるグループ化
→例えば原因と結果の因果関係において同じ原因のものをグループ化 - 類似性によるグループ化
→共通の特徴を見つけてグループ化 - 構造によるグループ化
MECEの5つの構造化タイプ
MECEには以下の5つの構造化タイプが存在します。
- 二項対立
- 分割
- 尺度
- プロセス
- 因数分解
二項対立
AとA以外のもののように、互いに反する概念で2つに分類します。
例えば、「利益率30%以上の商品とそれ以外」といった感じです
分割
全体を境界線で3つ以上に分割するものです。
例えば、「部署」「都道府県」などです。
尺度
直線上に並んでいるものを任意の点で区切ります。
例えば、
年齢:10代、20代、30代…など
年収:〜300万円、301〜500万円…などです。
プロセス
物事が起きる一連の流れで区切ります。
例えばPDCAサイクルや工程(設計・開発・テスト・運用)などです。
因数分解
物事を掛け算の数式に変換します。
例えば
売上 = 平均来店客数 × 客単価 × 営業時間
成約率 = 問い合わせ率 × 商談率 × 受注率
MECEを活用するフレームワーク
MECEを活用するフレームワークには以下があります。
- 3C分析
- 4P分析
- SWOT分析
- 7S分析
- PDCA
- バリューチェーン
- 製品ライフサイクル
- AIDMA(アイドマ)
- ロジックツリー
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