論理的思考:ピラミッドストラクチャーの作成方法とメリット

論理思考術

ピラミッドストラクチャーとは

ピラミッドストラクチャーは、何らかの結論(仮説)を説明するため時に、その結論を証明する根拠を積み上げていくフレームワークです。
プレゼンテーションや文章では、まず「結論」を述べてから、次に「根拠」を説明すると相手に伝わりやすくなります。ピラミッドストラクチャーは、結論に至る根拠を以下のようにピラミッドのような図でまとめていきます。

まず「問い」に対して「結論(仮定)」を設定します。
次に、その「結論(仮定)」を裏付ける「根拠」を洗い出します。
さらに、その根拠の「具体的事実」を集めます。
「結論(仮定)」「根拠」「事実」が上記の様に関連図けられて整理されます。

ピラミッドストラクチャーのメリット

メリットは以下の通りです

  • 考え(ロジック)を構造的に整理しやすい
  • あなたの主張が相手に伝わりやすくなる
  • 物事を本質的に考える事ができる

ピラミッドストラクチャーで注意すべき点

注意すべき点は「結論ありき」でロジックを組み立ててしまう可能性があるという事です。
「結論(仮定)」「根拠」「事実」それぞれに対して、「本当にそうなの?」「例外はないの?」と疑問を持つことが必要です。偏ったロジックのみで考えをまとめていくことは危険です。
常に自分が作成したピラミッドストラクチャーの構成ロジックについて、反証しロジックの精度を高めていく必要があります。

ピラミッドストラクチャーの作成事例

次にピラミッドストラクチャーの作成事例を紹介します。
社会や職場において、高齢者の老害について話題になることがあると思います。
世の中には、「高齢者は社会にとっては老害でしかないので早く死ねばよいのに」といった過激なブログもあるようです。
ここでは、「高齢社員は退職させるべき」といった結論(仮説)を元にピラミッドストラクチャーを作成してみました。実社会でもリストラや早期退職制度などを行っている企業が多く、「老害」は悪といった風潮が一般化してきているようです。

「ピラミッドストラクチャーで注意すべき点」で述べたように、「結論ありき」でロジックを組み立ててしまう事は危険です。
それぞれの要素について、「本当にそうなの?」「例外はないの?」と疑問を持つことが必要です。
例えば「40代辺りから脳の老化が始まり前頭葉の働きが衰え始め、脳のブレーキが効きに くくなる」というのは、統計的にそのようなデータがあることは事実だと思いますが、一方、年を取っても「前頭葉」を比較的に使っている人はその働きの衰えが進みにくいといったデータもあります。また、「前頭葉」は25歳くらいまでに成長すると言われていますが、若い人でも「前頭葉」をあまり使わなかったら、「前頭葉」が発達しないといったデータもあります。
若い人の中でも挑戦しない人、覇気のない人いませんか?
若いのに考え方に柔軟性がない人や怒りっぽい人いませんか?
若いのに新しい事について積極的に学ぼうとしない人いませんか?
若い人でも質問に対する回答が的外れな人いませんか?
若くて経験も知恵も浅いのに努力をしない人いませんか?
上記の「ピラミッドストラクチャー」で「老害」の根拠の部分に、若い人でも当てはまる内容が多くあります。

では「老害」は何歳から始まるのでしょうか?年齢の定義もあいまいです。
全体のロジックとして、年を取ってようと取ってなかろうと、周りへの興味を失い自分の世界が狭くなってしまった人が老害化していると定義すると整合性が取れます。
単純に高齢化したからと言ってすべての人間が「老害化」するわけではなく、脳は好奇心を持って新しい事を学び活性化し続けていれば「老害化」しません。
年を取ったら「老害」だと考えること自体に考え方の柔軟性がなく「老害」的な考え方とも言えます。

話はそれてしまいましたが、「ピラミッドストラクチャー」は考え方をまとめるのには有効なフレームワークですが、「注意すべき点」で述べたように、「結論ありき」でロジックを組み立ててしまうのは危険です。
それぞれの要素について、「本当にそうなの?」「例外はないの?」と疑問を持つことが必要です。
今回は「老害」を事例にしましたが、物事には多面性があり長所・短所があることを理解してロジックを整理すべきだと思います。
今回の事例での結論は、『若くても年配でも「老害化」した社員には退職を促した方が良い場合がある』とすればまとめやすいでしょう。
「Why so?」については、『若くても「老害化」する社員がおり、年配でも「老害化」しない社員が存在する』が追加されます。
上記の例の「ピラミッドストラクチャー」ではもう少し詳細に書き足すべき内容が多くありますがここでは省略します。

「ピラミッドストラクチャー」のもう一つのコツとしてロジックの漏れを無くすという事があります。ロジックの漏れを無くす為のフレームワークとしてMECEがあります。
MECE(ミーシー)とは、

  • 個々に見て「ダブリ」がなく(Mutually Exclusive)
  • 全体的に見て「モレ」がない(Collectively Exhaustive)

というものです。
MECEについては、次回の記事で詳しく説明していきます。

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