異常系が正常化される

心理学

誤った使い方に対応した設計が増えれば増えるほど、誤った使い方をするユーザーが増えます。この事を、「逸脱の正常化」と呼びます。

例えば、80km制限の道路の為に、設計上110kmまで安全な道路を作ったとします。
するとドライバーは、時速100kmでも問題ないと考えるようになります。
それが安全の範囲内だと、みな知っているからです。
さらに何人かは、時速100kmより少しスピードを出しても、安全だと考えます。
そして雨が降り、雨の中でも時速130kmで走る人がいて、事故を起こして死んでしまいます。

システム開発においても、異常系の処理を設計に取り込むことが多くあります。
しかしながら、異常系の処理は無限です。システムを複雑化させコストを高騰させる可能性があります。
最悪なのは、異常処理と異常処理が重なった時のケースを考える場合です。
無限×無限の組み合わせとなるともう収集不能です。
システム開発においては、前提条件を設けて制限をかけた方が、余分なコストをかけずに上手くまとまる場合が多いと思います。
特に1年に一度しか発生しないケースは、システム化しない方が、コストが抑えられます。

システム開発以外でも、「逸脱の正常化」はたくさんあると思います。
昔、職場に夜遅くなって帰れなくなった時の為に仮眠室が設けられましたが、仮眠室がある為に、深夜作業が常態化していたことがあります。もしもの為の仮眠室が、「もしもの為」ではなくなっていました。これも「逸脱の正常化」ですね。

「もしもの為」が増えすぎるとそれが普通になってしまいます。
本当に必要な物だけを残さないと、かえって人々を不幸にすることがあると思います。

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