「小さなミスが起こらない病院では大きなミスが起こる」という話を聞いたことがあります。実際には、小さなミスは起きていないわけではなく、ミスに気付かなかったり、見て見ぬふりをしています。
小さなミスに目くじらを立てないといった風潮が出来上がっている環境においては、いつか大きなミスが発生してしまいます。
職場において細かい指摘をする人はとかく煙たがれるものです。
本人は、皆に嫌われたいわけではなく、大きなミスを心配しているだけだと思います。
小さいミスには、重大な「課題」が潜んでいる可能性があります。
小さいミスだとしてもミスの原因をきっちりと分析して、再発しないように対策を打たなければなりません。何も考えずにその場しのぎで対応していると、いつかすべてが崩壊し、最悪の事態を引き起こします。
時が解決してくれることはありません。
反省をし、ミスの中から根本原因を見つけて取り除かなければ、同じミスを繰り返します。
反省もしないというのでは、せっかくの成長の機会を、自ら放棄していることと同じです。
「小さなことにはくよくよせず、前向き生きよう」といった記事をよく見かけますが、ミスをしたら、一度はミスに正面から向き合い、ミスの本質を把握し2度と同じミスを起こさないよう対策を考えることが大切です。
きちんと反省・対策まできたら成長につながっていきます。
そこまでできれば、くよくよしなくても良いと思います。
ミスはあなたに、何らかのメッセージを伝えてくれています。
ミスからのメッセージに気が付かなかったり、気付いていてもスルーするのはもったいない事です。
耳の痛い事でも、一度は真摯に向き合いましょう。
小さなミスに気づき、原因を突き止め、一つ一つ対策することで、大きなミスを防ぐことができます。
プロジェクトの失敗には、必ず予兆があります。
細かく確認するポイントを設け、先回りして対策できれば、防げる失敗がほとんどだと思います。
失敗する前に小うるさい指摘でも受ける事ができる方が、本当に失敗して火だるまになるよりは、断然ましだと思います。あえて小うるさい指摘をしてくれる人と良好な関係を持ちましょう。
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