ピグマリオン効果

心理学

ピグマリオン効果とは、他者からの期待を受けることで学習や作業などで良い成果を出すことができる効果です。

元々は「期待を持ち続けることでよい結果が訪れる」というピグマリオンの神話から由来しています。
ここでいう期待には、厳密には期待する側の一方的な気持ちによるものと、期待される側の主体性を尊重するものがあると思います。

前者は、期待する側の理想を押しつけたり、期待する側の利益が見え隠れするものです。
例えば親が「大手の企業に就職してほしい」などと自分の理想を子供に押しつけたりすることです。そして親の理想通りにならなければ、怒ったり、細かく口出ししたり、いらついたりします。これではいつまでも子供の主体的な成長は望めません。

期待する場合も、期待される側の主体性を尊重する必要があります。
直ぐに結果が出なくても焦らず、例え失敗したとしてもプロセスを重視し、少しでも成長が見られたら、加点方式で成長を認めることが必要です。

また同じ事象でも言い方ひとつで印象が変わります。
何度同じミスを繰り返すの」ではなく「このミスを克服したら、もうひとつ上のステージに行けるよ」の方が前向きです。
「仕事が遅いよ」ではなく「慣れてくれば少しずつ生産性が上がってくると思うので頼りにしているよ」の方が前向きです。

期待は期待される側の主体性を尊重する必要があります。
ひどく怒ったり、イラついたり、過度な期待を押しつけたり、細々と指示や口出していては逆効果です。結果をあせらずに答えが出るまで見守る姿勢も必要だと思います。

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