コールドリーディング
事前の準備なしで相手の心を読みとる話術です。
ホット・リーディング
事前に相手のことを調べておいて心を読んだように見せる技術です。
ウォーム・リーディング
知り合いなど、ある程度は情報を持っている相手に対してコールドリーディングを行うことです。
コールドリーディングを行う上で、組み合わせて使われる「ショットガンニング」「バーナム効果」「確証バイアス」について説明します。
ショットガンニング
相手に大量の情報を話すが、そのうちのいくつかは当たるため、相手の反応を見計らいながらその反応に合わせて最初の主張を修正し、全てが当たったように見せかける話術です。
バーナム効果
誰にでも当てはまる情報を、あたかも個人特有の情報であるかのように感じてしまう心理効果です。
確証バイアス
自分にとって都合のいい情報があった場合、それを正しいと誤認してしまうという認知バイアスです。
コールドリーディングのテクニック
コールドリーディングのテクニックには以下のようなものがあります。
- あいまいルーズ
- 二重人格ルーズ
- 不満ルーズ
- おだてルーズ
- ダブルバインドルーズ
- 自己幻想ルーズ
- 弱点ルーズ
- 向上心ルーズ
あいまいルーズ
あいまいな表現をすることで、相手の心を読んだように見せかける技術です。
例えば「あなたは非現実的な野望を抱いてしまうことがありますね」
二重人格ルーズ
正反対の性格を同時に提示する方法です。
例えば「あなたは外向的で付き合いが良いとこもありますが、内向的で用心深い一面もありますね」「あなたには自分を素直に出したいと思う気持ちと、人に合わせようという気持ちがありますよね」「あなたは自信があるように見えるけれど、不安になってしまったりする面もありますよね」
不満ルーズ
相手が抱えている不満を指摘する方法です。
不満がひとつもない人はまれなので、たいていの人が当てはまります。
例えば「あなたは現状に不満をもっていますね」「会社や人に縛られたり制限されたりすしたくないという気持ちがありますよね」
おだてルーズ
相手の良いところを褒める手法です。
褒めてくれた相手には好意を持ちやすく、信頼しやすい効果を利用します。
例えば「まだまだ、あなたの良さ(長所)を出し切れていないですね」「自分に対して厳しすぎるところがありますね」
ダブルバインドルーズ
YESでもNOでも外れない言い方をする手法です。
例えば「あなたは自分の考えをしっかりもっていて、根拠なしに人の言うことを信じ込むことはないと自負していますね」
自己幻想ルーズ
自己幻想をくすぐり、相手の共感を喚起する手法です。
例えば「自分にはまだ掘り起こされていない才能が眠っていると思いませんか」「これまでの人生の選択や行動は本当に正しかったのだろうかと疑問に思うことはありませんか」
弱点ルーズ
相手の弱点を指摘する方法です。
例えば「あなたは多少の欠点はあるかもしれませんが、たいていはそれを埋め合わせていますよね」
向上心ルーズ
相手の向上心を称える手法です。
例えば「あなたは、人から好かれたい・認められたいという欲求がありますよね」
人間は「自分を理解してくれている」と感じた相手に信頼感をもつ傾向があります。
また、私たちは「自分は優れている」「自分は素晴らしい」と思いたい生き物です。
コールドリーディングをきっかけに相手の話を聞いてあげる。
「分かる」「そうだよね」と共感してあげる。
相手の良いところを認めてあげることで、相手はあなたを信頼するようになるでしょう。
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