単純接触の原理とは、繰り返し会っていると好意度や印象が高まるという効果です。
人間関係における親密さは、接触回数が多ければ多いほど増すそうです。
私は、長年、単身赴任を続けています。
妻とも子供達とも会う回数や時間が少なくなる為、「単純接触の原理」とは逆の現象、つまり好意度や印象は低くなっていると思います。
もしかすると、単身赴任でなくても、仕事が忙しくて残業でいつも帰宅が遅くなるお父さんや、休日も仕事をしているお父さんは同じなのかもしれません。
熟知性の原則というものがありますが、これは相手のことを知るほど好感度や印象が高まるという原則です。
夫婦間において単身赴任は相手のことを知る機会も少なくなります。好感度も上がるはずがありません。
また近接性の原理というものもあります。この原則は、人間は近くにいる人ほど好意を抱きやすいという原則です。単身赴任においては絶望的です。
単身赴任を行うには色々な理由があると思いますが、人生における大切な部分を犠牲にして仕事に身を捧げているのだと思います。
例え、生活費を稼いでいても、学費を払っていても、そこに家族との心の充実はありません。
仕事をしなければ生きていけないのも事実です。
でも、子供の成長を間近で見守る事や、家族で一緒に笑ったり泣いたりすることがほとんどできません。
年を取って仕事を引退したとき、家族との心のつながりは希薄になり、孤独な老後がそこに残っているのだと思います。
ある意味、自業自得なのだと思います。
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