重要性の原則

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企業会計原則の一般原則ではありませんが、それに準ずる原則として「重要性の原則」があります。

重要性の原則
「企業会計は、定められた会計処理の方法に従って正確な計算を行うべきものであるが、企業会計が目的とするところは、企業の財務内容を明らかにし、企業の状況に関する利害関係者の判断を誤らせないようにすることにあるから、重要性の乏しいものについては、本来の厳密な会計処理によらないで他の簡便な方法によることも、正規の簿記の原則に従った処理として認められる。

本来、企業会計は正確で明瞭に処理されることを原則としています。
しかしながら、少額の金額を正しく処理するために、その金額を大幅に上回る労務費がかかるならば、簡便な方法によることを許容しています。
例えば、1円金額が合わないからといって、3人がかりで徹夜作業すると労務費が無駄に多くかかってしまいます。そのような場合は、簡便な方法で処理することを許容しているのです。

会計以外の場面でも、厳密な処理を要求していては、手間ばかりがかかって得るものが少ないといったケースがあります。
例えば、会社においては、報告のための資料が細かすぎると、その準備に時間かかりすぎて、労務費が大きくなってしまいます。
もしかしたら後から分析に使うかもしれないという理由で、報告する項目がどんどん増えてしまい、報告書の作成時間が大幅に増え、実務の時間が削られるのは本末転倒です。

会社において、最終的な目的は「お客様に満足していただく役務やサービスを提供し、収益を上げる」事だと思うのですが、手段や作業が目的になってしまって、本来の目的が忘れ去られていることがあるのではないでしょうか。

重要なのはお客様や会社にとって実益がある事であり、その為の手段が、目的と比べて重要性が乏しいものについては、本来の厳密な処理によらないで他の簡便な方法をとっても良いのではないかと思います。

現在、新型コロナウィルスで大変な事態です。消毒液の輸入の認可に1年かかるため、輸入できないといったニュースが流れました。役所は本来決められた手続き通りにしか動けないようですが、人の生死にかかわることです。何が重要なのかを考えて行動してほしいものです。
「重要性の原則」は、何が重要なのかを考えて、重要性の乏しいものについては、本来の厳密な処理によらないで他の簡便な方法によることを許容しています。
会計だけでなく、一般的にも大切な原則だと思います。

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