恐怖本能

心理学

恐怖本能とは、本当は怖がる必要がないことを、恐ろしいと思い込んでしまう本能のことです。
例えば、飛行機が墜落したニュースを見ると、自分が乗る飛行機も墜落するのではないかと不安に陥ってしまいますが、実際に墜落する確率は0.0025%程度です。
人間は元来、危険から身を守る為に、恐怖本能を持っています。
恐怖の種類には次のものがあります。
・肉体的恐怖
・精神的恐怖
・知識的恐怖

肉体的恐怖

自分自身の「痛み」や「死」を連想させる恐怖です。
高い場所が怖いのも、暴力団員が怖いのも肉体的恐怖です。

精神的恐怖

頭の中で想像、連想する事で発生する恐怖です。
肝試しで暗闇に何かいるかも知れないと思う恐怖や、「夜の教室」が怖いのも精神的恐怖によるものです。
何かが居る「かも知れない」「出るかも知れない」と「想像力」がマイナス方向へ働いた場合に発生します。

知識的恐怖

「知らない事」「理解できない事」への恐怖です。
転勤、転職、転校でドキドキするのは、未知への恐怖によるものです。
知的好奇心が旺盛で、慢心していない純粋な人は、この恐怖の影響はあまりありません。
『死』を怖がる原因は、『死』について、死んだらどうなるのか、死んだらどこへ行くのか知らないからです。

恐怖の感情は情動反応の一種ですが、情動反応は脳の扁桃体に関わっていることがわかっています。扁桃体は記憶にも関係する脳の部位なので、情動反応は記憶につながりがあると思われます。恐怖は先天的にプログラムされたものと、後天的に記憶されたものによるものがあると思われます。

人は恐ろしいものには自然と目がいく傾向にあり、現実を冷静に見る事が出来なくなります。そして、それが必要以上恐ろしいものだと勘違いしてしまいます
メディアは「正しいことを伝える」よりも「恐怖やネガティブを煽る事」によって視聴率を上げています。現代はネガティブな情報が蔓延しており、メディアが人々の恐怖を煽っているとも思えます。

恐怖を克服する為には

まず事実を正確に把握する必要があります。一部を捉えた情報の場合、確率的には心配する必要のないものもあります。また、過去にたまたま体験した恐怖体験もいつも発生するわけではありません。過去のトラウマに縛られている場合は、記憶を少しずつ薄めていく必要があります。
知らない事への恐怖は、知る事により恐怖を軽減する事が出来ます。事前に調べたり、話を聞いたり、本を読んだりする事が有効だと思います。
太陽の光が目から入ると、「セロトニン」によりイライラや不安を抑え精神を安定させる事が出来ます。夜型の生活をしているとしかしセロトニンの量が減り精神や感情が不安定になりマイナス思考に陥りやすくなります。できるだけ早めに就寝することもおすすめします。

人間はいつか死にます
いつかは死ぬという事に対して悩むくらいならば
好きなことに挑戦したり
友人や家族と楽しい思い出を作ったり
美味しいものを食べたり
生きている間の時間を、有効に過ごす事を意識するべきだと思います。

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