認知バイアス

メンタルヘルス

人の認知には無意識にバイアスがかかっています。

同じ事象でも、人によって「どう解釈するか」「どの様に受け止めるか」は様々です。
同じ事象でも、人によって違うように感じ、違う感情を持ちます。

人生で何か失敗した時、「自分はダメ人間だ」と思う人もいれば、「失敗を経験と考え次に生かそう」と考える人もいます。つまり無意識のうちにネガティブなバイアスがかかる人もいればポジティブなバイアスがかかる場合があります。

同じ事象における思考の歪み(物事の見方や認識の仕方の違い)の事を「認知バイアス」と言います。認知バイアスには「注意バイアス」「記憶バイアス」「確証バイアス」「帰属バイアス」「解釈バイアス」があります。

注意バイアスとは
私たちは、視覚や聴覚から常に膨大な情報を受け取っており、瞬時に大切だと思う情報を無意識に選択しています。私たちが選択の上で無意識に注目してしまう種類の偏りを「注意バイアス」と言います。一般にうつ傾向な方はネガティブな情報に注意が偏る傾向があります。

記憶バイアスとは
日々の出来事において何を記憶に残しやすいか、無意識に作用する事を「記憶バイアス」と言います。一般にうつ傾向な方はネガティブな経験を記憶にとどめる傾向があります。

確証バイアスとは
人は自分の考えに合う、都合の良い情報だけを集めてしまうことを「確証バイアス」と言います。「思想」「信念」などに大きく影響を受けます。

帰属バイアスとは
何か起きた時に、自分に原因を求めるか、自分以外に原因を求めるかといったバイアスです。

解釈バイアスとは
色々な出来事をそれぞれの違うフィルター通じて解釈する事を「解釈バイアス」と言います。

最近、身近の知人が、脳梗塞で倒れて半身まひで障害者になりました。彼は自分が障害者になった事について他者を恨んでいるようですが、「帰属バイアス」が他者に向いている為、なかなか前進できていないように思われます。
例え障害者になったとしても、制限はあるかもしれないけど、できる事は探せば沢山あるし、人生を楽しむこともできると私は思います。そう思う私自身、20年以上前から障害者です。

客観的事実も、それを解釈したり感じたりするのは人です。
それぞれの人の認知バイアスによって受け取り方は全く変わってきます。
自分のものの見方(バイアス)によって幸せに感じる人、不幸に感じる人がいます。
「注意バイアス」「記憶バイアス」「確証バイアス」「帰属バイアス」「解釈バイアス」は人格形成に大きな影響をおよぼすと考えます。

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