社内の教育制度をどうしようかと議論になる事があります。
社員育成の為に、会社は相当の予算を計上すべきと予算が計上されます。
皆さんは、学生の頃に親に学費を出してもらって、「若いうちに勉強をしておきなさい」と言われた事があると思いますが、正直どの様な気持ちだったでしょうか?
私は、「勉強しなさい」と言われると勉強したくなくなり、何も言われないと「勉強しないとまずいかな」なんて思うひねくれものでした。
勉強自体は、自分がやる気にならなければ、どれだけ長い時間やったとしても、身につきません。勉強は強制されてやるものではないのだと思います。
私自身、親に学費を出してもらっていた時は、不謹慎ですが、あまり積極的に勉強していなかったと思います。
社会人になって、自分のお金で本を買って読んだり、自分のお金で専門学校に行って資格を取得したり、自分のお金で大学に編入し仕事をしながら卒業した時は、自腹を切っているので、結構真剣でした。
私の中では、「勉強は身銭を切ると身につく」といった確信があります
先ほどの会社の教育制度に話は戻しますが、
確かに新入社員教育は、社会人としてのマナーを身に付けさせるために必要です。また安全教育やセキュリティー教育やコンプライアンス教育は強制的に必要だと思います。しかし自ら成長する為の教育は、環境の提供はしてもいいですが、自主性が必用です。教育は与えるものではなく自ら学ぶ姿勢が必要だと思います。
いくら会社が社員に強制しても、教えられる側が学ぶ気がなければそもそも意味がありません。
学ぶ事を強制するのではなく、自ら学ぶ習慣が必要であることを理解させることの方が重要だと思います。
また職場においても、仕事のやり方を教えても、教えた以外のケースが出た時、「教えられていない」「聞いていない」と何もできなくなってしまう新人がいます。仕事の本質を理解せずにやり方だけを知っているのでは意味がありません。
「自分で考える事」ができなく、常に教えた事しかできなくなってしまうと将来が不安です。小手先の手段だけ知り、仕事自体を学んでいないのでは意味が無いのです。
物事は教わるのではなく、自主的に学ぶという姿勢が必用です。「学ぶ」ということを本人がきちんと意識すべきです。
ガリレオ・ガリレイは次のように言っています。
「人を教えることはできない、ただ自悟させる手助けをするにすぎない。」
会社や親は、勉強について興味や関心を示すようにその意識付けや環境づくりに多くの労力を費やすべきと考えます。
勉強に対する目標設定も強制しては意味がありません。本人に任せるべきです。
最後に、知識は豊富なのに、自分の考えが無い人がいますが、まず「知る」と「理解する」は違うといく事を理解する必要があります。
そして知識は自分なりに消化し、応用して使えるようにする事が大切です。
そこには知識以外に自分なりのオリジナリティーが含まれていれば好ましいと思います。
コメント