上手くて遅いよりも、下手でも速いほうがよいと言う意味です。
孫子の言葉で、戦争においてぐずぐずしているより、戦術がよくなくても迅速であるほうがよいと説いた事から来ているようです。
時代の変化が激しい現代においては、ゆっくりと実行していては、その変化から取り残されてしまいます。
例えば、新しいサービスを考え付いたとします。事業戦略や市場分析や組織設計に1年かけたとします。そうすると競合はどんどんと先に行ってしまい、シェアのほとんどは奪われてしまい、後発の会社はほとんど負けが決まってしまいます。
スモールでもかまわないので、まず実験的にやってみる。そして試行錯誤しながら小さな失敗を繰り返しながら、サービスを磨いていくといったやり方もあると思います。
大規模なシステム開発でも同じです。
時間をかけて、きっちりと設計書を作成して開発しテストして、お客様にリリースすると最終的にイメージが違うという事があります。
大規模なシステム開発においては、早い段階でイメージを合わせる為に、モックアップを作成し、業務の流れに合わせてイメージを確認するウォクスルーレビューを行うと良いでしょう。
モックアップだけの開発ならば、費用も時間もそれほどかかりません。拙速に不完全であってもモックアップを作成し、ウォクスルーレビューを行ない、何回かモックアップの手直しをし、最終系のイメージを確認しておけば、後工程での手直しが少なくなります。
やるかやらないかを迷っている場合も、まずは一歩を踏み出してみるのもありでしょう。
例えば、トライアル的に体験できるものであれば、まずトライアルを体験してみるのも行動を促す方法だと思います。
私は、拙速と巧遅を並行して行う事を勧めます。まずは、スモールに早くやってみながら、並行して大局を見ながらじっくりとも考えるという事です。
じっくりとも考えること自体は悪い事ではないと思いますがスピード勝負の場合もあります。
ですからまずは早く行動してみて、並行してじっくりも考えていくという事です。
好機を逃さないようにするのも運の内だと思います。
不完全でも早く始めて、でも最終的には良いものにしていければと思います。
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